「朱羅!いるか!父が、馬騰が来たぞ!」
「姉上ー!馬超ただいま参りました!」
「・・・あぁ、父上、馬超、いらっしゃい。今日はお二人ですか?」
「たまには親子水入らずで語らおうと思ってな、馬超を連れてきた」
「そうですか。ちょっと待ってて下さいお茶菓子を探してきます」
「姉上、何か変わったことはありましたか?」
「・・・そうですね・・・しいて上げるなら、私に太守の任が回ってきた事でしょうか」
「なんだと!?大した事ではないか!」
「お受けになったのですか!?」
「・・・いいえ?お断りしておきましたけど・・・・・あ、あった」
「なぜですか!?姉上ほどの方ならば太守の任は十二分に適任なはずでは・・・」
「待て馬超よ。朱羅にも思うところがあるのであろう」
「しかし・・・」
「それにな、朱羅はわしらと同じく武人として生きてきた。
それを突然多くの民をまかされ、都市をおさめる事となるとそう簡単にはうなずけまい」
「・・・そう・・ですね」
「あ、いえ。それもあるのですが・・・お断りした理由は別にあるのです」
「なに?」
「姉上、どんな事情ですか?」
「めんどうだからです」
「「・・・・・・・・・・は?」」
「以前夏候惇殿が太守に就任した際、ここへ来て
いくつか職務内容を(愚痴として)話していかれたのですが・・・・・」
「ふむ」
「まず人事移動、金、兵糧、予備兵の輸送、外交に使者を送り同盟や共同軍の依頼
朝廷への金の献上もなさるそうです。軍事では徴兵と訓練、兵糧の購入
内政では開墾と商業発展、治安維持、装備品の生産、城壁強化
戦略では諜報員の派遣や場合によっては流言、作敵、埋伏などの・・・」
「わ・・わかったわかった!もういい!」
「・・・あ・・姉上すごい記憶力・・・」
「・・・とまあ太守には私達一般武将には考えられないほど多彩な選択肢があるのです。
父上、馬超、もし太守に任命されたら・・・これだけの事をこなせますか?」
「「嫌だ(です)。めんどくさい」」
「ですからお断りしたのです。私はやはり戦場を駆け回るほうが肌に合いますし
・・・それに・・・父上や馬超より上の身分というのも何か肩がこってしまいそうで」
「ははは、私は別に気になどしませんよ。逆に姉上が上にいてくれると
私もそれに続かねばと活力が沸いてくるものです!」
「・・・・・・・・・(とっくに親の立場がないほど能力値を突き放された人)」
「・・・・というわけで父上、馬超、これからも同じ一般武将としてよろしくお願いしますね」
「・・・なにをあらたまるか。お前はどんな身分になろうともわしの娘だ!」
「そうです!姉上はたとえ君主になろうとも私の尊敬すべき姉上です!」
「・・・・はい。私もいつまでも父上と馬超の血縁です」
「うむ!よし!今日は飲むぞ!朱羅!酒をもて!」
「・・・私はあまり飲まないので甘酒くらいしかありませんよ?」
「かまわん、気持ちだ気持ち!馬超!今日は無礼講だぞ!」
「はい!まけませんよ父上!」
「・・・・・・甘酒ですよ?」
超速攻、下書きなしで書き上げた朱羅と馬騰と馬超の会話。
穴埋めです。読み流してくだせえ。
「お帰りですか?」