浅草寺の観光はダンテが『煙い』と駄々をこねたのですぐに終わった。
それに加えてサマエルもしきりと目をこすっていたのだが
純矢はその因果関係についてはあまり深く考えない事にした。

そこでとった写真も咳き込んでいる最中のダンテと
目をこすって少し目つきの悪くなったサマエルという
記念写真にしては変な写真として出来上がるだろうが
まぁそれはそれで思い出の一枚として残ることになるだろう。

そして帰り道がてらにおみやげの選別。
まず情報屋だという男には、日持ちするというのも含めて雷おこしを買った。
これはダンテの選別で、甘いけど固いと説明すると
いい嫌がらせなると言って笑いながらダンテが買ったものだ。

次に純矢が和風のケースがついたクシを買わせた。
これは便利屋をしているという女性が長い金髪だという点から。

もう一つは赤い髪をたばねている女の人だというので
赤に似合う緑の髪飾り、これも和風のものを買った。

最後に聞いた女性はそういったものに興味なさそうで
そのかわりバイクを乗り回していたというので
バイクにあいそうなキーホルダーを購入した。

その合間、ダンテが小さい日本刀のキーホルダーを
いたく真剣にじっと見るので、欲しいのかと純矢が聞くと・・

「・・・まさか」

となぜかちょっと沈んだような苦笑で返された。

しかもその言い方がどこかいつものダンテではなかったので
純矢はなんとなく気が引け、それ以上詳しいことは聞けなかった。

「でもホントはこういうのって、自分で選ぶのが正解なんだけど」
「そう言うな。なにせオレは人間より悪魔を相手にしてる数の方が多いんだからな」

それは言い換えると自分に関わると危険だという意味もあるのだろう。
それで知り合いには悪魔とサシで勝負できたりする人が多いらしい。

そういった意味では純矢もダンテにとっては貴重な知り合いだ。
なにせその悪魔だし、自分とタメを張れる強さがあり
なおかつ十数体の悪魔を従え、中身はなぜか人間という
半人半魔の自分とどこか似た部分もある
世界中どこを探してもお目にかかれそうもない悪魔なのだから。


・・・あれ?じゃあひょっとしてダンテさんが俺を
からかったりかまったりするのって・・・


そう思ってふと横を見ると

「・・あれ?」

さっきまで横で人形焼きをほおばっていたダンテが
いつの間にか隣からいなくなっていた。

しまった!と慌ててあたりを見回すと
すぐ向こうで外国人老夫婦と何か話し込んでいるのが目に入った。

ほっとしつつそれを見ていると
ダンテはおそらく観光で来ているのだろうその老夫婦と
流暢な英語でなにやら会話をしている。

そういえば今まで付き合っていてなんだが
ダンテが外国人だったのをすっかり忘れていた。

「そういえばダンテさん、バイリンガルなんだな」

その何気ない一言にミカエルがぎょっとした。

「主、まさか気付いておらんのか?」
「え、何が?」
「我々は日本語や英語などを理解した上での会話など
 最初からしておらんのだぞ?」
「え・・ッ?!」

思わず大声を出しそうになった純矢の口をミカエルが慌ててふさぐ。

「・・主、声が大きい!」
「・・あ、ごめん。
 でもそれじゃ俺ってどうやってみんなやダンテさんと会話してるんだ?」

世間話でもしているのか、まだ何か話し込んでいるダンテには見えないように
サマエルがそっと話を始めた。

「ジュンヤ様、おかしいと感じなかったのですか?
 なぜ多種多様な悪魔と日本語で会話が成立するのか。
 なぜあの他人の事情など知ったことではない魔人や
 アマラの深淵にいる悪魔や思念体、魔界の魔人らと話ができるのか」

そう言われてみれば確かにそうだ。
しかも悪魔全書にあった悪魔にはインドの悪魔や外国の神話の悪魔などが存在するのに
それら全部と日本語で会話できるというのも妙な話だ。

「・・じゃあ俺って今まで何語で会話してたんだ?」
「何語という解釈は我々には存在しませんが・・強いて言うなら悪魔語ですね」
「悪魔語??」
「決まった言語を組み合わせて使うのではなく
 ・・・簡単に言えば、こちらが日本語で話していても相手には相手に分かる言語で伝わり
 相手がたとえ聞いたことのない言語で話していても
 こちらには日本語で聞こえてしまう・・・いわば自動翻訳のついた言語ですね」
「でもダンテさん今英語で話してるけど・・・」
「それは先入観です。外国人と会話するのなら英語という先入観が
 そう聞こえさせているのでしょう」
「はぁ・・・」

純矢はわかったようなわからないような声を出した。

考えてみればダンテも半分悪魔なのだから
それなら1人で日本に渡ってきても不自由はしないだろうし
悪魔の自分とならなおさら十分に会話が成立する。

「じゃあ今の俺って、宇宙人とでも会話OKなのか?」
「遭遇した例はないので確定はできませんがおそらく」
「へぇ・・なら俺外国に行っても通訳いらずなのか」
「だが主、言語はともかく視覚について
 つまり文字についての理解までは効かぬぞ」
「あ、そうなんだ」

それはそれで言葉ほどではないがちょっと不便だ。

「それじゃ英語の勉強はやっぱり必要だな」
「うむ、精進だな主よ」

ミカエルがまぁ頑張りたまえと言う社長よろしく、ぽんと肩を叩いてくる。

実はダンテには内緒にしていたが
いつかダンテの家にいきなり行ってみんなで驚かしてやろう計画が
純矢と仲魔達の中でひそかに計画されていたりするのだ。

「よう、待たせたな」

そんな話をしているうちに
記念のつもりか一緒に写真をとっていたダンテが戻ってきた。

「おかえり、何の話してたんだ?」
「どこから来たのか何の旅行なのかって、ちょっとした世間話をな。
 あっちは結婚50周年旅行だと」

そう言ってダンテは手を振りながら去っていく老夫婦に手を上げて応えた。

その夫婦はなぜか純矢に何事か言いながら去っていったが
英語で聞こえたので何を言ったのかは分からなかった。

「今なんて?」
「お幸せにだとさ」
「・・・・・ちょっと待て。俺の事なんて説明したんだよ」
「俺の大事なハニーだって言ったが」

さらりと言われた言葉の後
純矢のローキックとサマエルの手刀とミカエルのゲンコツが
いっぺんに飛んできた。

油断もスキもありゃしなかった。




ちょっとしたジョークだろうと文句をたれるダンテを無視しつつ
お昼はみんなでざる蕎麦を食べた。
ダンテは最初は色が不味そうだと言って嫌がったが
結局文句を言いつつもずるずると完食する。

なのでハシのかわりにフォークを使い
スパゲッティ風に食べたのは大目にみてやることにした。

「色はともかく・・まぁ悪くなかったな」
「・・・それはいいけど、いい加減におはしの使い方覚えたらどうなんだ?
 和食の所でフォークよこせって言われるの、結構はずかしいんだけど」
「バカ言え。なんでこんな棒2本使ってチビチビ食わなきゃいけない」
「・・・おそらくは国民性の違いだな」

ピザは手、サンデーはスプーン
考えてみればダンテの好きな物は大体手早く食えそうなものばかり。
ダンテの辞書にはあまりゆっくり物を食べるという考えがないのだろう。

その時サマエルの目が(イメージ的に)キラリと光った。

「・・と、なると・・おしるこなどはどうなるのでしょう」
「あ、そうか。あれなら急いで食べられないか」
「なんだそのおしるこってのは?」
「すごく甘い日本のスープ風デザートだよ。温かくて甘くてすっごく美味しいんだ」
「・・ここのメニューにはあるのか?」
「あるよ。せっかくだから俺頼もうかな」
「じゃあオレもだ」
「ミカ達は?」
「・・・いや私は遠慮する」
「私も見ているだけで」
「じゃあ2つだな。すみませーん!」

ダンテの味覚的にはそれは悪くないものだった。
だがやはり国民性の違いか、それともせっかちなおかげか
美味くはあったがダンテは1人で舌を何回もヤケドし
白玉を喉につまらせ、鼻からアズキを出しそうになったりで
美味かったがこんな釈然としない食い物は初めてだと
口一杯に氷をなめていたダンテは苦々しく思った。






電車を乗り換え次にやって来たのは東京のシンボルたる東京タワーだ。
それもボルテクスには残っていたものだが
やはり青い空の下で周りを他の建造物に囲まれていると
それはどこか堂々として立派に見える。

「電波塔?」

ガイドブックを開いている純矢の後から
ダンテが読めもしない雑誌をのぞきこんできた。

「そう。調べたんだけど観光地であるのはもちろん
 半径100q圏の電波をカバーしてる総合電波塔でもあるんだって」
「ふぅん?」

そう言われてもダンテにはそれはただの高い塔。
しかもスカスカしていて中身のない低コストな塔にしか見えない。

それはそれで東京タワーに失礼だが
純矢はそれをちゃんとフォローする事をちゃんと事前に調べてきていた。

「高さは333メートル。電波塔以外にも風向風速計とか強震計
 硫黄酸化物測定器なんかもついてて大気汚染の調査にも使われてるってさ」
「・・見た目の割には多目的だな」

これより大きく中身がやたら複雑な塔は
ただ単にある場所へ行くためだけに作られたというのに。

かつて登ったある塔の事を思い出しながら
ダンテはおやつのキャラメルを口に放り込む。

「ん?ではこの塔の周辺は東京内で最も有害な場所なのか?」
「・・・いや別にそうゆうわけじゃないけど」

ズレた事を言うミカエルに苦笑していると
ダンテが何か考えるように口をもごもごさせつつ
なぜか東京タワーの足元をじーっと見ているのに気がついた。

「・・先に言っておきますが、あのような構造をしているからといって
 外から自力で登ることをお考えにならないように」
「・・チッ」

冷静なサマエルの指摘にダンテは真顔で舌打ちした。

ダンテは高いところは好きらしいが
エレベーターのようなせまくて長時間とじこめられる所は嫌いらしい。

「そんなに高いところが好きなら
 今度誰かに大気圏にでも連れて行ってもらおうか?」
「オイオイ、別に高ければどこでもいいってもんじゃない。
 自分の力で行けてなおかつ下が出来る限り見渡せる場所がいいんだよ」
「・・・王様気質」
「・・・らしすぎて笑う気もおこらんな」
「・・・・・・」
「サーマエル。一応言っとくけど、ダンテさんが自力で登って
 自力で死ねそうな建物を探さないように」
「バレましたか」

悪びれもせずサマエルは無表情のままぺろりと舌を出した。

その舌先が2つに割れていたように見えたのはダンテの気のせいだろうか。





まずダンテは展望台から先に行きたがったが
水族館があるというのでそちらを先に行くことにした。
なにせまた60Fビルの時のようにテンション高い状態で行って
変なことをされても困るからだ。

といってもやはりダンテは綺麗な魚には興味がないのか
小さい熱帯魚はともかく、大きな魚を見るにつれ
バター焼きがどうとか蒸し焼きがどうとか言い出す有様。

しかしここでダンテとは別に意外なことが判明する。

最初は普通に見ていたはずのサマエルが
なぜか熱帯魚の水槽にはりついて離れなくなったのだ。

最初はダンテと同様、食べる関係で見ているのかと思ったが
じーーと色とりどりの魚を見る目はいつもの静かな眼差しではなく
どこか子供のように物珍しげに輝いている。

「・・サマエル、楽しい?」
「・・・・・」
「サマエル?」
「・・・・・え?」

2度目に呼ばれてようやく気がついたのか
あまり表情をくずした事のない邪神はびっくりしたようにこちらを見た。

「ずいぶんと熱心に見てるけど・・そんなに珍しいのか?」
「あ・・いえ・・そう珍しいというほどではないのですが・・・」

そう言って黒い髪の女は青い目で再び水槽の中をのぞき込む。
口ではそう言っているが、その目は明らかに珍しそうに動く魚を目で追っていて
その姿はいい女がごくまれに見せる無邪気な仕草のようだ。

「ただ・・・これだけ小さくてこのような色彩を持つ生き物は
 あまり直接で目にした事がなかったもので・・・」

サマエルの本体は全長で言えばトールよりも大きい。
そんな巨体からすれば、こんな小さくて自分よりも色鮮やかな生き物が
チョロチョロと動き回るのは珍しいのかもしれない。

それにしても・・・。

「バイパーにもカワイイ所があるんだな」

また毒で返されるのも嫌なのか、ダンテが小さく耳打ちしてきた。

まぁ今は女の人だからそう見えるのだろうが
元の蛇のままだとそうは思えないだろう。
けれど1つの水槽にじーーっとはりついているサマエルは
その見た目と美人のギャップでけっこう周囲の人目を引いた。

「・・ミカ、しばらくついててやって」
「・・うむ」

あのまま1人で放置しておいたらナンパでもされそうなので
虫除けのつもりでミカエルをつけてやる。

2人とも今日はそんなに固い服を着ていないが
それでも2人そろうと妙な高級臭がただよってきて
それは虫除けどころか周囲の普通の人が変な遠慮をして
ちょっと周囲がドーナツ化してしまうほどだ。

「オマエの部下は色々と極端だな」
「うん、俺も時々びっくりさせられる」
「・・付き合いが長いんじゃなかったのか?」
「それはまぁそうだけど、みんなもこっちに来てから色々と変わったし
 これからも変わるかもしれないから」

食い入るように水槽を見つめる黒髪の美女と
その横でじっとそれにつきあっている社長のような男を見ながら純矢は笑った。

「退屈はしない・・ってところか?」
「かもね。でも俺は今のことで手一杯だから
 これから先どうなるかなんて何もわからないけど」
「・・・なるほどな」

それは若者らしいセリフだが
純矢が言うとなぜか後ろ向きには聞こえないセリフだった。


それからサマエルの気が済むまで待ち
みやげもの屋でダンテが東京ばな奈を買ったりしながら
4人は一番高い展望台へ向かう。

途中ダンテが箱買いした東京ばな奈を開封していきなり食べ
行儀が悪いと純矢に怒られたりしたのだが
なぜかダンテの口数はいつもの半分もなく、少し不気味ではあったが。

そしてエレベーターを降り、展望台につくと
いつのまにか時間が経過していたらしく、ちょうど夜景が見ごろの時間帯で
あたりは暗く、下に見える街並みが星空のように無数の光をはなっていた。

これはこれで綺麗なのだが、道や建物などの細かい部分が見れないので
街全体を見たかった純矢としてはちょっと残念だ。

四人はしばらくかつて砂漠だった景色の本来の
そして別の顔でもある景色をしばらく無言で眺めた。

「人によってはこれが綺麗だって言う人もいるし
 こんなのただの人工物の集まりだって言う人もいるけど・・・みんなはどう思う?」

その景色から目を離さないまま純矢がそう聞くと
まずミカエルが腕を組みながら口を開いた。

「私は前者でもあり後者でもある。
 これらはすべて人の作り出した物にすぎぬが
 故意でないはずなのに、これだけの光景を作り出す人間の創造力たるやあなどれん」
「私も同意見です。ですがそれと同時にこの景色の行く末が恐ろしくもあり
 ・・・また同時に哀れでもありますね」
「うむ。堕落と自滅は人間の十八番であるからな」

それはあまり観光地でする会話でもないが
純矢は2人の言う事がなんとなく分かる気がした。

いくら文明は進んでいても・・いや、進めば進むほど
あの東京受胎のように、いきなり全てが崩壊してしまう確率も高くなってしまうのだから。

「それでジュンヤ様はどう思われるのですか?」
「え?俺か?」
「そうだな。この景色を再生させた主の意見も聞いておきたい」

夜景の似合う大人2人から興味深そうな視線をもらって純矢は少し困った。

「・・いや俺は再生させといてなんだけど、どっちでもないんだよ。
 俺が好きなのはこれによく似てるけどもっと高いところにあるんだ」
「ここよりも高いところ・・・ですか?」
「うん、ここよりももーっと高くて、空気のくもってない所。ほら、あれ」

そう言って純矢が指したのは
下に広がる夜景ではない、空にある小さな光る点。
それは小さくてあまり数もなかったが、純矢の指は確かにそれを指していた。

「・・・星か?」
「そう、星だ。ここじゃあんまり見られないけど
 高い山の上とか空気の澄んだ所に行くと、この夜景くらいの星が見えるんだ」

どこか楽しそうに話す純矢を
さっきから黙ったままのダンテがじっと見ていた。

「小学生の時だったかな。学校で山の上へ泊まりで行ったんだけど
 その時の夜、空に信じられないほどたくさんの星があって凄かったんだ。
 こんな風に色とりどりってわけじゃなかったけど、流れ星まで見れてさ。
 俺はあの時の空とこの夜景をくらべたら・・断然あの時の空の方が好きだ」

大天使と邪神はそう言われ
あまり星の出ていない空の方をそろって見上げた。

「満天の星・・か」
「考えてみれば我々があまり目を向けていなかった場所ですね」

地面は大きく見れば丸いので、進み続ければいつかは同じ場所に戻ってくる。
しかし空にはどこまで行こうが終わりがない。
どこまでもどこまでも続き、あの光る点もここでは小さな点にすぎないが
近づけばこの大地の何倍もの大きさがあるのかもしれない。
そしてそれは無限にある空の中、それこそ無限に散らばっているのだ。

そう思うとこんな小さな塔の中で突っ立って
空を見上げるだけの自分達がどれほど小さな事か。

「・・・うぅむ、やはり主の観点は一味も二味も違うな」
「はは、そんな大げさな」
「ですがそのような所も我らの誇るべき主様ですね」
「・・・あのなお前ら」

幸い周囲の人間は景色に見入っていてその会話を聞く者はいなかったが
純矢は薄暗い中1人して赤くなった。

「ボス、バイパー」

その時、ふいに今まで黙っていたダンテが口を開く。

しかもなぜか呼んだのが純矢ではなく仲魔の方だ。

「悪いが少しコイツを貸してくれ」
「・・何?」

どう考えても承知しそうもない事を言われて
ミカエルの目が鋭くなる。

「貴様、またなにをたくらんで・・」
「たのむ」

ミカエルはその一言に正直驚いた。
ダンテは今までこんな真剣に、しかも頼み事までしてきたためしなど一度もない。

「・・・正気か?悪魔狩り」
「残念ながら正気だ」

ミカエルはかなり長い間、ダンテの意志を探るかのようににらめっこをしていたが
その目に嘘も邪心もないことを見て根負けしたのか
少し疲れたように額を押さえた。

「・・・・・・妙な真似をすれば即制裁するぞ」
「おい、ちょっとミカ!?」
「ご心配なく。監視は続けますので」

サマエルもダンテが真剣なのがわかったのか
慌てる純矢の背中を軽く押して、ミカエルと共にその場を離れる。

そしてその場には、今まであまりなかったが
ダンテと純矢の2人だけがぽつんと残された。







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