「はは、なんだかみんな覚えるのが早いな」
「いやいや、これも主の指導のたまものである」
「いやそうは言っても俺のはかなり見たかじりの知識なんだ」

一応バージルも何か言いたかったのだが
あいにく彼はあまり人を誉めることに慣れていないので
仕方なく尊敬の念だけを送っておいた。

「あ、それとこれにはもう一つやり方があるんだ」

その見たかじりの知識の中にあった遊び方を思い出しながら
純矢は再びラケット片手に説明を始める。

「俺はまだやったことないんだけど
 ラケットをこう下から振るんじゃなくて上から振りおろすやり方もあるんだ」
「・・?ならば我にはその方法が適しているように思うが」
「いやそのかわりハネのスピードが速いんだ。
 それと途中で少しは失速するけど滞空時間が短いから
 ちょっとした反射神経がいってあんまり気楽にしてられない欠点もある」
「・・・攻撃的な方法ということか」
「そうかもしれないな」

バージルの言葉にうなずきながら
純矢はハネを片手に少し距離を取った。

「これはちょっと難しいかもしれないからまず一対一でやってみよう。
 バージルさん、俺が今から打つのを振り下ろしで返してみて」
「わかった」

多少の不安はあるが純矢は指導がうまいので何とでもなるだろうと
バージルは身構えた。

「じゃあいくよ」

振り下ろして打たれたハネは放物線を描かずまっすぐ飛んできて
確かに返すにはそれなりに難しい。
しかしバージルは銃の弾を刀で両断するほどの目を持っている。

ぺん!

ハネは振り下ろされたラケットの中心に当たり
勢いよく跳ね返った。

しかし力加減を忘れていたのか、それは恐ろしい速さですっとび
純矢の真上を弾丸のような速度で通過し
木の下で丸くなっていたケルベロスの上にコーーンと着弾。

それはちょっと間を置いてからぽろりとはずれ
ケルベロスの頭の上にぱさと落ちた。

「・・・・・・」

気まずそうな目を向けてくるバージルに純矢は苦笑した。

「・・・とりあえず、2人とも力加減から勉強だな」

鬼神と魔人は顔を見合わせ
同時に身を小さくした。




2人とも元から武器の扱いがあるので
コントロールは悪くないのだが、やはり力加減に苦戦した。

時々逃げないと命が危ないものや
打ち返そうとするとラケットが破壊されそうなものなど
しばらく人外で物騒なやり取りがされてはいたが
続けているうちに慣れてきたのか、ようやくラケットの音が普通になってきた。

が。

ポンポンポンポン

「・・・・」

ポンポンポンポン

「・・・・」

2人とも真面目な顔で、いつまでもいつまでも打ち合っているものだから
それは遊んでいるというよりも何かの作業をしているようだ。

ためしに放っておいたら20分たってもやめる気配がない。

「・・・トール、バージルさん、もーいーよ」

その言葉にようやくハネが地面に落ちた。
だが2人の使用したラケットを見ると、同じ場所を酷使していたのか
一カ所だけがやけにふんにゃりしていた。

集中するにもほどがある。

「・・・ここまで集中するのを遊びと呼んでいいのかちょっと疑問だけど
 とにかく次いこうか。バージルさんはケルと交代」

その途端、あれだけの長期戦をした後なのに
汗1つかかなかったバージルの顔にさっと不安の影がよぎる。

普段あまり表情が出ない魔人だが
純矢の事となるとその心境はやたら外に出やすい。

「大丈夫だってば。そんな遠くに行くワケじゃないから」
「遠くとはどのぐらいだ。手の届く範囲か足の届く範囲か」
「・・・どっちも近すぎ。目の届く範囲だよ」

見た目にはかなりわかりにくいが
それは託児所に子供を預ける親と子の図である。

純矢はまだ屁理屈をこねるその背中を押し押しケルベロスの所まで来ると
強引に座らせて『はいここで荷物番』とたたみかけた。

しかしまだ何か言いたそうなので・・

「じゃあこれがすんだらお昼にするから、弁当の護衛を頼もうかな」

その言葉で魔剣士の血でも目覚めたのか
バージルはきちんと姿勢を正し、目がしっかりしたものに変わる。

なんだかんだ言いつつも
ジュンヤ母さんのコントロールはいつのまにかうまくなっていた。





「えっと、今度はこの縄を使う遊びなんだけど・・・」

本物の日本刀が入った袋片手に
殺気をぷんぷん臭いそうなほどまき散らしているバージルをよそに
純矢が出したのは一本のロープ。

「なわとびっていうそのまんまな遊びだ。
 けどこれってホントは女の子の遊びなんだけど・・なかなかあなどれなくて」

言いながら純矢はその一方を木に結んで片方を手に持った。

「まずトール、その上に立って。あ、縄の横くらいかな」
「こうか?」
「うん。じゃあ今から縄を横にゆらすからそれを飛んで」
「・・それだけなのか?」
「それだけ。とりあえずやってみよう」

純矢はまずゆっくり縄を左右に揺らした。
トールはぎこちないながらもそれを飛ぶ。

「じゃあ次、ケルも入ってごらん」

ケルベロスは一瞬ためらったがトールよりは瞬発力があるので
すぐトールと一緒に飛ぶことができた。

「よーし、じゃあ回すぞーー」
「んなっ!?」

言うなり足元にあった縄が消え、ひゅうと音を立てて上にまわる。

驚いたトールがたたらをふみ、べしと足元に一周した縄が引っかかった。

「ははは、やっぱりびっくりするかトールは」
「主!!」

赤くなって怒鳴るトールの足をケルベロスがぽんと叩く。
おそらくこれくらいでビビるなとでも言いたいのだろう。

「これはただ下でゆれてるのを飛ぶだけじゃなくて
 上に行って下に来るタイミングを見計らって飛んだり
 回ってる縄に外から入ったりするやり方もあるんだ」
「動体視力と判断力が問われると言う事なのだな?」
「そんな大げさなものじゃないけど・・それもあるかな」

多少ビビリが入っているとはいえ、トールもミカエル並みに頭が固い。

「では是非ともこれは習得しておかねばならぬな」
「・・だからそう力まない。ほら肩の力ぬいて」
「こうか?」
「トールそれグラビアの胸寄せポーズ」

などとやりつつトールとケルベロスはまず一周回しで飛ぶのをマスターした。
次は回っている縄に外から入る方法だが
ケルベロスは何度かひっかかってコツをつかんで成功させたが
トールは巨体からかなかなかうまくいかない。

「うむむ、これは難しいな」
「回ってるから円に見えるけど実際の縄は一本だ。それを考えて」
「・・・よし!」

言われたことを頭で繰り返しながらトールはぴたぴた回転する縄を睨み・・・

「ふん!!」

気合い一声飛び込んだ。

びし  
びたん!!

しかし気合いのこめすぎでやはりタイミングが合わず
足を引っかけて前のめりに倒れた。

「むぉお!不覚!!」
「・・だから力みすぎだって・・・って言ってなおるくらいなら苦労しないか」

この様子ではアドバイスすればするほどガチガチになりそうだ。

「トール、数はいくつまで数えられる?」
「・・・5までなら」
「じゃあ目で縄を追いかけつつ、1から5までを口に出して飛んでみようか
 数えるタイミングは縄が地面についた瞬間だ」
「そのような複合技を?!」
「ものは試しだ。ほら入った入った。あ、今度は俺も一緒に飛ぶよ。
 ケル、これ頼めるかな」

足元でじっとしていたケルベロスは大丈夫だと言うように縄をくわえ
首を使いながら器用に回す。

「ほらいくぞトール」
「う、うむ」

一定のリズムで回される縄にまず純矢が入った。

「じゃあいくぞ!1、2・・」

トールは冷や汗を流しながら・・

「・・3〜、4〜、5〜」

まるで念仏をとなえるような声色で数を数え

「1〜、2〜、3!!」

ぺたぺた回る縄に思い切って入ってみた。

今度は数を数えるのに集中していたので入ることができた。

「やったトール!すごいすごい!」
「4!5!1!2!3!」

途中でやめると引っかかりそうなのか
トールは数を数えるのをやめないまま嬉しそうだった。

もちろんそれを遠くからバージルがうらやましそうに見ていたのは言うまでもない。






「それじゃあ人生の楽しみその2、食べることイコールお弁当タイムだ」

そう言って純矢が勢いよく開けたタッパーの中には
形や色の違うおにぎりや色とりどりのおかず、デザートなどが入っていた。

「・・主、これは・・?」
「ブラックと一緒に作ったんだ。
 ほんとはバージルさんとの2人分のつもりだったんだけど
 トールやケルにも何か食べられる物があるんじゃないかと思って
 少し多めに用意したんだ。はい、皿とフォーク」

トールは手がデカイこともあってハシが使えない。
ケルベロスは手が使えないので純矢がからあげなどの肉類を取って出してやる。

「じゃ、いただきまーす」
「いただきます」
「い、イタだき・・ます?」
「・・イタダキマス」

トールはよくわからないまま
ケルベロスは周りに聞こえないようにそっと言った。

「・・・うん、やっぱりブラックは味加減が絶妙だ」

そう言って卵焼きをほおばる純矢の横で
ケルベロスが少し警戒するように臭いを嗅ぎつつ、からあげをはぐと一口。
しばらくもぐもぐやっていたが急に噛むペースが上がった。
どうやらうまかったらしい。

トールも仕事上の付き合いなどで食事くらいはするが
同じ悪魔、しかも悪魔の中ではかなり特殊な魔人の作った物となると話は別だ。

「・・?トール、食べないのか?」
「ん?・・あ、いや、いただこう」

しかし主が同席する場所で何もしないわけにもいかず
トールは思い切って茎の肉巻き(アスパラベーコン)を口に入れた。


・・・・・・・。


「主」
「ん?」
「これは何か特殊な製法で作られているのか?」
「・・は?」
「いや悪くないと言おうかかなりの良質と言おうか・・・」
「・・・おいしいって言いたいのかひょっとして」
「あぁ、うむ。おそらくそれだ」

さすがに拳ですべてを語っていた集団だけあって
コミュニケーション知識が穴だらけだ。

まぁせっかくなので。

「おいしいってのもあるけど、トールにはうまいとか美味とか
 うまいぞーー!とか言って口からビーム出すとかも似合いそうだな」
「・・?うまいぞーー!と言うと口から光線が出るのか?」
「・・・・・・ゴメン。最後のは物のたとえだから」
「そうか、それは残念」

やはり一本気な奴に下手なことを教えてはいけないようだ。

「しかし意外ではあるな。黒騎士殿がこのような特技をお持ちとは」
「ブラックは元々人間に飢餓を与える魔人だから
 それとまったく逆の事をするとこんな風になるのかもし・・」

ドンドンドン!

横から聞こえてきた妙な音に目をやると
バージルが鬼のような形相で胸を叩いていた。

「・・・バージルさん、ゆで卵もそうだけど
 食べ物はちゃんと噛んでから飲み込まないと」

おかゆ生活が長かったバージルは噛むことが苦手らしい。
純矢からお茶をもらってなんとか持ち直す。

しかしせっかく再生されたのにゆで卵に殺されては
笑い話がどうとかいう以前の問題だ。

「ゆっくりでいいからちゃんと噛んでから飲むように。
 あ、それとこれ」

本人に自覚はないが、すっかり母が定着してきた純矢が
バージルの皿の上に三角の物体を乗せる。

それは飯でてきてはいるが、何か黒い物でまかれていて
箸で掴んでもびくともしない不思議な物体。

「・・・これは?」
「おにぎりっていう日本の伝統的な携帯食。
 ご飯を塩で味付けして海苔っていう海草で巻いたものなんだけど
 白ご飯が好きならけっこういけると思うよ」
「・・・・・」

バージルはそれを箸でつまむと四方八方から
穴が開くほど入念にながめる。

ダンテは結局最後まで箸を使うことはできなかった
バージルはすぐにマスターしてしまいその動作は手慣れたものだ。

ともかくバージルは少し葛藤を繰り広げた後
それをようやく口へと運ぶ。

「・・!」

それは遭遇したことのないものだ。

食感、米の弾力、塩加減、海苔の旨味
しかも中には食欲をそそるにおいを放つ梅干しも内蔵されていて
バージルは一瞬これは本当に食べ物か
何かの回復アイテムか魔道具なんじゃないかと疑ってしまった。

「・・あれ?どしたのバージルさん、美味しくなかった?」
「いや・・その・・」

美味しくないどころではないのだが
あいにくバージルもトールと同じくコミュニケーション能力が乏しい。

どう答えるべきか迷っていると
横からケルベロスが足をつついてきた。

「・・・ウマイ」

外での人語を禁止されている魔獣は
ギリギリバージルに聞こえるくらいに小さく言った。

「・・・うまい」
「そっか、ならよかった」

返答は短かったのだが
純矢の表情が目に見えて明るくなったことにバージルはホッとした。
それと同時に自分にはまだ覚えるべき事が多いことに気付かされる。

文字と共に対人会話の知識も必要か。

そんなことを考えながら、バージルは感謝のつもりで
ケルベロスの耳の裏を掻いてやる。

白い番犬は何事もなかったかのようにハンバーグを食べつつ
ぱたりと1つ、尾をふった。

「あ、それとそれは梅干しでこっちが鮭、こっちはおかかが入ってるから」
「おかか?」
「かつおぶしの事だよ」
「・・・あぁ、あの木くずのような」
「しかし主よ、中も見ずにどうしてわかるのだ?」
「どうしてって・・・おにぎりの方は俺が作ったし」

見た目にはやっぱりわからないが
幸せ一杯で梅おにぎりをほおばっていたバージルの動きがぴたと止まった。

「これは主が作成したのか!?」
「あ、いや作ったって言っても、塩つけて具つめて握るだけだし」
「しかしこのように形を均一にするにはそれなりの鍛錬が必要であろう?」
「そりゃあ慣れるには何度か失敗するけど、そんな大げさなものじゃないって。
 俺が個人的に好きだから作り方覚えただけで・・って、バージルさん聞いてる?」

もちろん数年ぶりに母の味にめぐりあい
相変わらず仏頂面のまま感動し
周辺に蝶々をひらひらさせていたバージルは聞いてなかった。

「では主、この緑色の物は何が入っているのだ?」
「ん?・・あれ?これって・・・」

その形は確か何も入れずに海苔だけ巻こうとしていた形のもので
海苔の変わりに緑の粉末がふりかけ風にかかっている。

そういえばいつのまにかなかったので
ブラックライダーがやってくれたのだと思っていたが・・。

「何も入れてないんだけど、ブラックが仕上げてくれたのかな」

試しに1つ口に入れてみると
海苔ではなくある香草のにおいが口に広がった。

「・・・・・・・・シャレのつもり・・・かな」
「は?」
「ううん、なんでもない。こっちの話。
 ほらバージルさん、これもどうぞ」
「あぁ」

まぁせっかくだから、と純矢はその緑のおにぎりをバージルの皿に1つ置いた。

「おにぎりは喉につまりやすいからよく噛んで」
「あぁ」
「おかずも食べようね」
「あぁ」
「・・鼻にご飯粒ついてる」
「あぁ」


・・・・・・。



「鼻毛出てるよ」
「あぁ」
「隣のカキはよく客食うカキだ」
「あぁ」
「アーナタハ神ヲシンジマスカー?」
「あぁ」


バージル完璧上の空。


「・・・・・・主」
「・・・そっとしといてあげよう」


なんだか見てはいけない物を見たような顔をするトールに
純矢は首を振り、ケルベロスが我関せずと派手なげっぷをする。

もちろん純矢はどうせ聞きやしないだろうと
緑のおにぎりにまぶされているものがバジルだとは言わなかった。







「では、お腹も一杯になったところで最後の遊びを・・・
 と言いたいところだけど。今度は俺が荷物番だから」

あんまり愛嬌のない三体が『え〜?』というような気配をさせる。

「ほらほら、そんな顔しない。金目の物はないけど
 バージルさんの刀とかあるから誰かが見てないとマズイだろ?」
「しかしやはり主を残して我らだけで遊んでいろなどと・・」
「いいっていいって。食休みにはちょうどいいし
 ほら、ご飯食べた後には眠くなるって言わないか?」

それを聞きつけたバージルの目が(イメージで)カッと光った。

「1つ聞いていいか?」
「はいどうぞバージルさん」
「生きる上で大事な項目は確か3つだったな」
「え?あ、うん」
「食べることに遊ぶこと、ではもう一つは?」
「よく寝ること・・って、あ」

ふっと勝ち誇ったような顔をするバージルに純矢は固まった。

余計なところに知恵が働くのはダンテのせいか
それとも元々そういった方向に知能が発達しているからか
ともかくそのしてやったりという表情がダンテよりも
ちょっと涼しげだと純矢はその時思った。

で、その兄が何を言ったかというと・・・。






そりゃあよく食べてよく寝るのはいいことだとは思うけど
もうちょっと人目ってものを考えてほしいんだけど・・・なぁ・・・。

などと愚痴るのは心の中のみで
純矢は時々近くを通り過ぎる人たちのいろんな視線に赤くなりつつ
遊ぶかわりに昼寝を選択した仲魔三体を見回した。

大きいから邪魔になると言って少し離れた所で寝転がっているトールや
荷物と一緒に丸くなっているケルベロスはともかく
さも当然とばかりに膝の上を占領している魔人が一番困る。

純矢としては食後はトール達に遊ばせておいて自分は昼寝をするつもりだったが
時々写真取らせてくれと携帯片手に寄ってくる女の子達を
低調にお断りしているとそうもいかない。

それともう一つ、純矢がおちおち昼寝をしていられなくなった理由が
今手元に転がっている。
それは未だ袋に入ってはいるが静かに出番を待っている
バージルの愛刀、閻魔刀だ。

バージルの話によると、この刀には意志があり
多少の相手なら使い手がなくとも自力で排除できるらしいのだが・・
んな危ない物を置いて寝ていられるほど純矢の神経は太くない。

だが純矢は何度かその自我ある刀に素手で触れていると言うと

『それは母さんが認められたからだ』

というちょっと誇らしげな答えが返ってきた。

それはつまり好かれていると言うことなのだろうが
それは同時にもし純矢に何かあった場合
バージルも閻魔刀も黙っていないと言うことになる。


銃刀法フル違反、悪魔の事となると見境ない性格のダンテ。
意志持つ刀と母のためなら手段を選びそうにないバージル。


さぁ、危ないのはどっち?



ぼぎ



2つをのせた天秤の棒が、重さに耐えかねてど真ん中から折れた。


はぁ〜〜と純矢はバージルにかからないように出したため息は
彼と反対側にあった刀の上に落ちる。

実はこの時、袋の中にいた父の形見が
元気出せというつもりなのか、ほんのり光っていたのを純矢は知らなかった。








そのさんへ