Killer 7
このソフト会社ご自慢のオビフレーズには
『多層人格アクションアドベンチャー』とあります。
で、箱の裏にも何やら怖そうながらもシブイ言葉や見出しが並んで
ちょっと特殊な画面とがのってて格好良さげなゲームに見えます
が・・ちょっと待って下さい。
その前にこの箱のすみっこにご注目。
18才以上対象とあります。
ハイ、そこのこれだけでエッチな想像をした貴方。
素直にそういった想像をした時点でもう精神年齢18才以下なので
このダークで不条理な世界はオススメしません。
・・という冗談はさておき裏にも表記してありますが
コレ、結構エグイ。
まずストーリーは殺し屋さんの話。
なので生き残る奴があんまりいません。
協力してくれるのは大体が死んでる人もしくは殺した人で
向こうが透けて見えたり首しかない人だったりします。
そんで自分の近くで一番助言をくれるのが真っ赤なタイツで
上から突然ぷら下がって来てくれる・・口で表現するには難しい人だったり・・
まぁ・・なんつーか・・コレ
ちょっとどころかかーなーり特殊な雰囲気を持つ世界なので
これを受け入れられるかどうかは意見が分かれるところかもしれません。
そしてこれ、アクションアドベンチャーとあるので
気を抜くとすぐやられてしまいます。
しかもアクションとあるものの操作性がちょっと特殊。
詳細は後で説明するとして、なにせこれ18指定されてるので血ドバドバ。
血を吹くのはゾンビみたいなヤツなので問題なしかと思いきや
その血を集めて血清を作ってパワーアップしたり回復したり
かと思えば作れる血清の数はあらかじめ面ごとにで決まっていたりと
システムにもちょっとクセがある。
あとこれ、アクションとはありますが私的にはウソだと解釈してます。
だってこれ、前と後ろにしか進めないし方向転換がボタンだし
跳んだりはねたり攻撃よけたりがほぼできず
攻撃するにも画面が完全に固定されたりで、アクションと言うより
ゲーセンにあるガンシューティングと言った方がしっくりくる。
いえ、もっとぶっちゃけるとコレ、アメリカで人気のFPSでしょ。
FPSというのはアメリカで人気のゲームジャンルで一人称視点のシューティング。
主人公の視点になり画面の手前に自分の銃と手があって
迫ってくる敵に照準を合わせてパンパカ弾を撃つアレです。
でもこれ、横に移動して物陰に隠れるとかができず
移動は漢らしく前か後の2つだけ。
回避なし。隠れるのも無理。ガードなんて保守的なもんも存在もしません。
ちなみにレーダーなんてのもないので、敵がいるかいないかは敵の笑い声で察知し
こっちに到達する前に相手を撃ち殺すのが防御の方法になります。
つまりは攻撃が最大の防御って事なのですが
でも相手によっては特殊な手順を踏まないと倒せなかったり
体力低い最初などは2,3回攻撃をくらったらあっさり死んでしまう事もあったりで
最初はゲーム的にちょっとハードルは高めかもしれません。
慣れれば楽という話も聞きますが・・雰囲気に慣れない人もいるでしょうし
まぁそれは私の判断する所ではないでしょう。
(ちなみに敵さんは全身変な色して皮膚しかないつるりとした身体で
ウケケとかうひひとか笑いながらヨタヨタ近寄ってきて
かなりアレな笑い声をたてつつ抱きついてきて自爆するという心理的に怖いヤツら)
でも世界観と設定はそれなりに面白く興味を引き
ハマる人はとってもハマるらしいので、まず主人公の説明を簡単に書くと・・・
主人公は多重人格の殺し屋さん。
人格を切り替えるのはもちろんその身体や能力まで変えてしまうすごい人。
大ボスは車椅子の老人。ゲーム内であんまり操作する機会はないけど
武器が車いすに取り付けた対戦車ライフル。
そのボスと唯一直接話のできる忠実な部下の通称『業者』さんは戦闘能力が低いものの
仕事の交渉をしたり他の人格が死んだ時死体(袋入り首)を回収して蘇生させたり
気性が荒くボスの首すら狙っている『暴君』は魔弾を使い敵を粉砕し
いつも『裸足』な紅一点はリストカットで結界を解除したり
スコープで遠距離から敵を狙い撃ちしたり
目の見えない『餓鬼』の人格は狭い所に進入したり二丁拳銃を乱射し
『盗人』は鍵をこじあけたり高いところへジャンプしたり
色白で小指の立った上半身裸の『眼鏡』さんはリロードなしでナイフを投げ
面ごとに『覆面』の変わる元レスラーさんはグレネードランチャーで敵を一瞬で燃やしたり・・
と出てる人たちは文字で書いてるだけでもかなりの個性派ぞろい。
しかしこんな個性的な連中、やることの大半は殺しばっかなので
楽しさ面白さを求めるかどうかと言われると・・ちょっと好みが分かれるところでしょう。
なにせこれ18指定ちゃんと書いてあるんですから
純真で汚れてない健全な若い人がやって性格曲がっても責任持ちませんと
遠回しに言ってるのと同じようなものですので。
しかし大人の方でもある程度のシュールさが平気でないと
途中で挫折するかもしれません。
なんというか・・気が全く休まらなくて怖いですし。
あとこれ、セリフが全英語で喋られていて字幕で日本語が出るようになってるんですが
敵を倒した後の殺しやさん達のやたらFのつくセリフまで字幕にしたら
きっともの凄いことになっとったろうなぁと・・
いえ独り言ですが。
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