それから後、少しかかると言われただけあって
カルメラが屋敷に帰宅する頻度は少なくなった。
だがその間に自分達もじっとしているだけでは悪いので
ジュンヤ達も自分なりに帰り道について調査してみる事にした。
町中のうわさ話。宿の情報。
近くにあったギルドとやらにも話を聞いたり
本屋に新しい本が入荷されるたび買って読んでみる。
ダンテはそのあたりの事には向かないので
夜までには絶対に帰るという条件付きで近くの遺跡や神殿を調査した。
最初ちゃんと帰ってこれるかどうかジュンヤは心配したが
遅くなったら晩御飯抜きというおどしがきいたのか
ちゃんと夜になる前には帰宅してくる。
ただその間のまれにだが、一体どこで何があったのか
えらくぼろい格好をして帰ってくる時もあるにはあったが。
「うわなんだ!どうしたんだその状態は!?」
「・・・地下神殿の中にまだ生きてる古臭いワナや仕掛けあってな。
踏めば作動するオーソドックスなやつもあったが
巧妙なやつは地味な上に陰湿で、悪魔をダースで相手にするよりもやっかいだった」
というのも薄暗くて見えにくいのに
突然上がって天井とサンドしてくる床や
見えてるけどなんかよけにくいギロチン刃。
あとただの照明かと思ったらいきなり電撃を飛ばしてくる石なんかがあったらしい。
「一番やっかいなのは石だ。
暗がりの明かりかと思ってたらいきなり攻撃してきて
それが避けにくいうえに地味に強力で
踏み板式のトラップが子供のおもちゃに見えてくるくらいだ 」
ダンテがこれだけ愚痴るということはそれなりなシロモノだったらしいが
物理と魔法に耐性のあるダンテをここまで言わせるとはよほどのものなのだろう。
・・と、言いたい所だがそれがどれも据え置き式のトラップで
誰も見てない所でそんな目にあったのがダンテ的に腹が立ったらしい。
「こっちの世界の魔法とかって地味で強力なのかな・・。
今度カルメラさんに聞いてみようか」
「ついでに破壊の仕方があったら聞いておいてくれ。特に石」
「・・ワナだってわかったならそのまま素通りすればいいんじゃないのか?」
「やられたらやり返したくなるのが男ってヤツでな」
「いや相手ワナだし。そもそも誰も見てないんだしヘンな意地はるなよ」
だがこの世界の魔法類にはちょっと極端なところがあり
実は以前山頂で見た黒こげ死体も
そういった極端な魔法の過程でできてしまったものものなのだ。
おまけにその名前も知らない黒こげ魔法。
完成させたとしても強力すぎて使用魔力が大きすぎ
誰も使えないという本末転倒なブツらしい。
「・・妙な事しない悪魔がいない分単独でもいけるかと思ったけど
こっちで作った薬(魔石はもったいないので安心のジュンヤ製)以外にも
予備の魔石も渡しておいた方がいいかな」
「だからそこはオマエも一緒に来れば済む話だろう」
「ダメだ。カルメラさんいつ帰ってくるかわからないから留守番はいる。
それともダンテさんが留守番するか?」
「とりあえず5個でいい。足りなくなったら引き返す。それでいいな」
「・・そんなに留守番がイヤなのかよ」
「テレビもラジオもジュークボックスもない場所で
じっとしてろなんて拷問に近い」
「本読むとか掃除するとかって選択肢はないのか。毒の調合は別として」
「・・もし騎士様の調査が全部空振りなら
毒屋に転職するっていうのもアリかもな」
「マジな顔してリアルな事言わない。ほら、とにかく取ってきた物出す。
まさかと思うけどお墓とかあばいてないよな」
「くたびれた服と骨。あと良くて小銭しかなかったから手は付けてない」
「開けるなよそこは!そこまでお金に困ってないんだから
人様のお墓はそっとして・・」
もぬ
と言いながらダンテの持って帰ってきた荷物から物を出していると
何とも言えない感触に手が当たる。
何だと思って取り出してみると
それは何とも表現しにくい色に変色した、細長いなにか。
でもなんか見覚えのある細長くて肉に似た、でも肉じゃないなにかだ。
「・・・何これ」
「モートの肉」
「いや・・表記はそうなってるけど、モートって何だよ」
するとダンテはちょっと言いにくそうな間をおき、バツ悪そうに言った。
「オマエがこっちに来た時、最初に出くわしてたヤツだ。
一応素材扱いになってたから持ってきてはみた・・・んだが・・・」
ジュンヤはそれを手にしばらく考え、ぼたとそれと表情を地面に落っことし。
「・・あ、コラ待て。それは正当防衛だ。
走って寄ってきたのを撃っただけで墓で寝てたのを叩き起こしてな
オイ聞け!待て!!魔力をためるな!!」
その後、ダンテの必死の説得で至高の魔弾は回避できたが
さすがにそれ(カルメラでさえ拾わなかったゾンビの肉)はどう扱っていいかわからず
どうしていいか分からないもの入れにそっと仕舞われることになった。
そしてそれから数日後。
いつも通りなんの予告もなしにカルメラが戻ってきた。
ただしカルメラもカルメラでどこか物騒な場所を探索していたらしく
ダンテ以上にボロボロだったが。
「ど、どうしたんですかその有様は!?」
「・・なに、少しばかりの強行軍だったのでな。
苦労は多いが実入りもそれなりに多かった。
ほら、新しい書物とスクロール。
あとこれは食料ではないが、新しく手に入った調合材料だ。
あまり手に入らない物なので別枠で保管を頼む」
「あ、はい。別置きですね」
どさと渡されてきた袋の中をのぞいてみると
中に入っていたのは確かに見たことのない素材ばかりで
変わった植物の茎と何かの皮や爪。クモの糸の束。
あとこぶし大くらいの心臓などが入っていた。
「・・・・・・・」
ジュンヤはふっと上を見て、それからもう一回それを見た。
やっぱりなんかの心臓だった。
「〜〜!?!」
「あ。一応言っておくがそれは人間のものではないからな」
「・・じ・・・・う、いや・・・・なら・・いいです」
じゃあ一体なんの心臓なんですかと聞きかけたが
正体を知ろうが知るまいがどのみち怖いのでやめておいた。
ダンテもそこは気になったが珍しく空気を読んで追求せず
他の素材について素朴な疑問を口にする。
「・・そこらの野山じゃ見かけない素材だな。一体どこをウロついてる」
「新しく見つけた手がかりを1つ1つ当たっている。
多少苦労はするが実入りは多めなのでそう疲労は感じない。
では行ってくる」
「え?もう出発するんですか?!」
「ここに来るまでにもう一つ行きたい箇所があったのだが、荷物が多くてな。
身軽になった所でもう一度だ」
「・・む、無茶とかしてませんよね。疲れたら休むのも大事ですよ?」
「いや、確かに少々強引かも知れないが
新しい場所を開拓するというのは冒険者の醍醐味だ。
それに前にも言ったがただ漠然と旅をするよりも
目的があった方が動きがいがあるのでな。では行ってくる」
でも確かにその様子は学校から帰ってきてランドセルを放り投げ
遊びに飛び出していく小学生のようにも見えた。
「・・新しい遊びを覚えたガキみたいだな。袋の中身はともかく」
「・・・うん。それは同感。中身はともかく」
その中身はともかくなブツ達はゾ・・もといモートの肉と一緒の場所に仕舞われ
扱いに困る物入れとして封印される事になったのだが
その時カルメラが持って帰ってきた見慣れない素材には
それなりに意味があったのだが、ジュンヤがそれに気付くのはもう少し後の事だ。
そうしてそんなこんなな事が何度かあったある日のこと。
そろそろ見慣れてきた不思議な素材をどさと置いたカルメラは
唐突にこんな事を言い出した。
「・・さて、ではこれの整理を・・と言いたい所だが状況が変わった。
2人共、荷物をまとめなさい」
「へ?」
「見つけたんだ。おそらくあれが君達のくぐるべき『門』だろう」
元々あまりなかった荷物をまとめ、元の服に着替えてついて行ってみると
それはなんの変哲もない草原のど真ん中にぽつんと存在していた。
宙に浮いたいくつかの石が少し大きめの門を形作っているそれは
中を蒼い光で満たしながらただ静かにそこにあって
あまり悪さをしそうになかったがジュンヤは一応聞いてみた。
「これ・・もしかしてオブリビオンの門、ですか?」
「いや、これはそれとは違う別タイプのものだ。
本来のオブリビオンの門はもっと大きくてまがまがしく
周囲の風景を食いつぶすほどの出方をするし
通る場所が燃えるように赤い色をしていて中が見えないのだが
これは向こう側に別の場所が見えているだろう」
そう言って指した先にあったのは
門の中にうっすら見えている、門の向こう側とは違う別の景色。
ジュンヤはそれに見覚えがあった。
そこは砂に埋もれかかってはいたが確かシブヤの街だったはず。
ダンテがためしに石を1つ蹴り入れてみると
それは門を通過して向こうのアスファルトに転がっていき、やがて止まった。
「・・アタリだな」
全てが集約されたその短い言葉にジュンヤはなんとも言えない気分になった。
ターミナルが暴走してゾンビに追いかけられ
服を借りたり屋敷の管理をしたり帰りを待ったり色々したが
その終着点がこんな唐突に、かつあっさりと見つかってしまうとは。
「このタイプの門は以前一度見たことがある。
おそらく目的が果たされれば自然消滅するはずだ」
「まさか本当にアタリを探し当てるとはな。
こっちから頼んでおいて言うのも何だが、大した運と行動力だ」
「ははは。私も実のところ確信はなかったが、当たりが引けたのなら幸いだ」
それはつまりたまたまの運が良かったというやつだろうが
ジュンヤにはそれが当たりで運がよかったとか言う前に1つ気になることがある。
だってこれを探す前のカルメラはいたく悩んでいたようだし
妙な素材を持って帰ってくるのは元より
やたらボロボロになって帰ってきたりもしていた。
ということはこの当たりの門をを引き当てるまでに
ハズレの場所を巡り巡ってボロボロになりながら
あの妙な素材を持ってきていたという事になる。
だがカルメラはその間の事についてまだ何一つ話をしていない。
ただ急いでいて未開の土地を巡っていたと言えばそれだけだろうが
今までの話とあの不気味な素材類の事を考えると
何かそれだけでは済んでいないような気がするのだ。
「・・あの、カルメラさん。これって見つけるのに苦労したんですよね?」
「そうだな。今考えてみればよく見つけられたものだと不思議に思う」
「じゃあ・・これを見つけるまでに何があったんですか?」
するとカルメラはふっと動きを止め、困ったような仕草で兜の上から頭をかく。
「・・話さなくてはダメか?」
「話したくない事なら諦めますけど、そうじゃなければ聞いておきたいです」
「・・・・・」
カルメラはしばらく空を見上げて沈黙したが
やがて諦めたように肩をすくめ説明をはじめた。
「これを含んだ多くの門は、私がある依頼をこなす途中勝手に開くようになっていた。
だがそれをしてしまうと他の必要ない門を閉じるのに手間がかかるので
私は今までそれをずっと保留にしていた。
この正解の門が出る可能性を知りながらずっとな。
そして私は先日その保留をやめ、門を巡り巡ってこれを探し当てる事に成功した。
それだけだ」
それは何気なくて聞き逃してしまいそうな言い方だったが
人の話を聞かないはずのダンテがその台詞の中にある重大な事実に気がつく。
これをを含んだ多くの門とは、これ以外にさらに別の門があったということ。
保留していたということはそれに関する情報を事前に知っていて
あえてしなかったという事。
それはつまり
これとは別に閉じなければいけないような門というのが複数あって
カルメラはそれを閉じていく過程の中でこれを探し当てていたということ。
「・・・まさか・・アンタ・・・」
ダンテの冗談だろうと思いたくなるようなその問いかけに
カルメラは兜の中でおそらく真面目な顔をしているのだろうままうなずき。
「そうだ。この門は数ある門のうちのたった1つの例外に過ぎない。
今この世界各地、少なくとも地図上にある土地のあちこちに
オブリビオンの門が開いている」
そう言いながら広げて見せてくれた地図の上には
最初見た時には1つだったその独特の印が、今やあちこちバラバラに点在していて
その大真面目なとんでも発言にジュンヤもダンテも言葉をなくした。
つまりこの門はこの1つだけで出現したものではなく
他の門、つまり街を壊滅させたというオブリビオンの門といっしょくたになって
たまたま開いたうちの1つだった、と言うことらしい。
少し前にカルメラが何を決めかねていて
あの朝日の中で何を決断したのかがようやくわかった。
だがそれが今さらわかったところでもう遅い。
たった2人を逃がすためだけにこの世界を丸ごと犠牲にするその行為は
どう考えたって普通ではない。
「ど・・ッ!どうしてですか!?その門が危ないって事を
最初に教えてくれたのはカルメラさんじゃないですか!?」
「なに心配せずとも今各地に開いている門は
デイドラを数体をもらしている以外はただ開いているだけで
街を壊滅させるほどの軍勢を吐き出してはいない」
「でもそれにしたってリスクが高すぎます!
これ1つだけが例外で、それ以外が全部危ない門だなんて・・!」
「なに、門の数は無限ではないし、開いた門は閉じればいい。
出てきた時の痕跡までは消せないが一度閉じてしまえば再び開く事はないし
実際これを見つけるまでに街近くのものを優先していくつも閉じてきた」
「だからって!たまたま見つけたからってこんなの・・!」
「先延ばしにしていても、いつかは通るつもりの道だったのだ少年。
私の通るはずだった道のわきに、たまたま君達の帰り道があった。
私は少し歩みをすすめ、そのわき道に君達を通す。ただそれだけの事だ」
どうしてどうしてとばかり思うジュンヤの言葉を
カルメラはやんわりと封じていき、言い返す言葉がなくなったのを見計らって
魔術師であり騎士でもあり冒険者だともいう彼女は
思い出を語るような口調でこんな事を話し出した。
「私はな、こうして冒険者として各地を飛び回る前
ある人物と会い、ある約束をしていた」
「・・?」
「それは私とは縁もゆかりもまるでない
ただそこに居合わせただけの人物だった。
だがその思いがけない約束が、今の私を形作る事になった最初の事例だった」
そしてその兜の奥の目がある方向を向く。
その目が見ていたのはこの世界の中心にある帝都の方角。
そしてそのさらに中心にある高い高い塔の上あたりだ。
「彼といた時間は短かったが、彼は私の目の前で死んだ。
だが彼はその日その場所で自らの死期が来る事を予知していたらしく
私にある小さな役目を託した。
最初はただの届け物。その次は簡単な人捜し。
そしてその延長線上にあったのがこの無名の門と、幾多あるオブリビオンの門だ」
そう言ってカルメラは視線を戻し、しっかりとうなずく。
「だからいいのだ少年。
私は忘れかけていた託されものを思い出したにすぎない。
確かに私がこれから進む道は険しいだろうが
かつて非力だった私はそれを乗り越えるだけの力を持つまでになった。
彼はそれを予知していて、私に最後の頼みをしたのだろう」
そうして騎士様は自分の胸を押さえながら
まったく重苦しくない様子でこう言った。
「・・行くといい。異界の少年よ。
君が己の力不足を感じたように、この世界も門の1つや2つで滅んだりはしない。
私も、そして広大なこの世界も意外と頑丈にできているのだからな」
だから君達もたくましくあってくれ。
と肩を叩くカルメラにダンテはこの時彼女が色々な職を兼任しているのか
なんとなくわかって苦笑する。
それはジュンヤも感じた事らしく
しばらく黙ったあと決心したのか姿勢をただし。
「カルメラさん」
「ん?」
「・・ありがとうございます。俺、ちゃんと帰ってがんばります」
素直に頭を下げてきちんとした礼を述べた。
が、それはカルメラの流儀とは少し違ったらしく。
「いや、この場合お互い先の道が険しいだろうから
別の言い方の方が適切だろう。
実際にはあまり使った事はないが、おそらく今が一番いい」
「?」
そうして相変わらず表情の見えない鎧兜が
少し微笑んでいるとだけわかる声色で簡素に言った。
「短い間だったが楽しかった。武運を。そしてよい旅を」
それはとても短くて簡単で
この先お互いにある色々なものに似つかわしくない言葉だったが
それは乾いた大地に水が染みこむような響きをもっていて
ジュンヤは一瞬目を丸くした後しっかりうなずき。
「・・はい!カルメラさんもご武運を!そしてよい旅を!」
その言葉にこれから物騒な門を閉じて回る騎士様は満足したらしい。
1つうなずいて『ではな』とばかりに片手を上げて一歩下がった。
ジュンヤはそれを確認して門の中に足を踏み入れた。
その門1つの代償はこちらにとってかなり大きいだろうが
逆に言えばカルメラはこの先の事にそれだけの価値を作ってくれたのだ。
偶然こちらに落とされた時とはまったく逆のしっかりした気持ちで
ジュンヤとダンテがその門をくぐると、水面を一瞬通り過ぎたような感覚のあと
砂を踏みしめるのと同時にそのたった1つだという例外の門は
役目を終えたたように形をなくしていく。
そうして消えていく門の中
まだ見送ってくれているカルメラに手を振るジュンヤを見ながら
ダンテはなぜかそれが自分の事のように嬉しくなった。
たとえ行き先がどんな場所であったとしても
こうして見送ってくれる者のいる事がどれほど幸福なことか。
・・やっぱりオマエは運がいい。
転んだ分をしっかり倍にして取り返してやがる。
門の向こうの騎士様の顔は、相変わらずバケツみたいな兜の中だったが
そうと言われなければわからない彼女は門が消えかかる寸前
もう一度しっかりと手をあげてくれた。
それは色々と世話になった後で
おまけにこれから先lお互いに苦労しそうな別れ際にしては
あっさりし過ぎた別れ方のような気もしたが
ジュンヤにはそれでも十分な区切りだった。
ジジッ ジジジジーーー バジジシュ ン
不思議な音を立てて目の前にあった門が跡形もなく消滅する。
門の向こうでずっと手を振っていてくれた騎士様にはもう会えないだろうが
不思議と寂しさや未練は感じない。
「・・よい旅を、か」
言葉の力ってすごいなと思いつつ
横に立っていたダンテを見上げると、ダンテもおそらくは同じ気持ちなのだろう。
しばらく門のあった場所を見ていたかと思うと
ぱしと軽く肩を叩いてきて。
「行くか」
とだけ言ってきた。
どこへ行くか具体的な事は何一つ言わなかったが
少なくともそれはここではない別の場所になるだろう。
そしてそれはあの門を開いてくれた騎士様もきっと同じだ。
そう思うと一人ではないという安心感のようなものが心の奥を固めてくれる。
ジュンヤは1つうなずいて歩き出した。
そこはほんの少し前にいた色彩豊かな世界ではないが
ジュンヤはもう気にすることなくしっかりした足取りで歩いていた。
彼らの後にもう門はない。
けどその歩く先には目に見えないいくつかの門があって
そのうちのどれが開けられるのかはまだ誰にもわからないけれど
そのどれもが文句も言わず、開けられるのをただ静かにじっと待っていた。
「しかし急な話ですっかり忘れてたんだが
小麦やハムにチーズ、トマトもあったなら
ピザの一枚でも作れてただろうに、おしい事したな」
「・・こらこら、せっかくの話の最後を食い意地で終わらせんな。
あと出来たとしてもダンテさんがやったら
一体どんなブツに変化するかが恐ろしくてしょうがな
あいだだだ!!」
つうわけで長々続いたオブリビオンでした。
ちなみに料理はスカイリムにならないとできませんが
そんなに複雑なものは作れませんのであしからず。
・・ってことはオブリの世界では調理もせずにみんなナマ食いなんでしょうかね。
で、オブリの方はメインクエスト進めると
突然予告無しに各地で門があきまくるのにはびびりますが
出るきっかけを避け続けていれば解決する楽しい(?)ゲームです。
ただグロイ部分もそこそこリアルだったりするので
最初門に入った時はまがまがしさにゲンナリするかもしれません。
いやでもグロさ(良く言ってリアルさ)からすればスカイリムもなかなかですが。
とにかく長々とお付き合いありがとうございました。
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