「では私とバージルは魔界へ帰るとしよう。色々とすまなかったね」
「え?バージルさんもですか?」
「元々これは本人の望んだ結果がまねいた事だ。
それにこんな状態ではここへ置いて置くわけにもいかない」
「・・・(おみやげにもらった魔石を穴があくほどながめてる)」
「・・そうですか。じゃあバージルさん、あんまりケンカしないように。
会いに来るなら来ていいですけど、なるべく穏便にお願いしますね」
「・・・(呼ばれたことに反応して顔を上げたが後から父に襟首掴まれた)」
「ではジュンヤ君、これにて失礼するよ」
「ところでスパーダさん、魔界って言ってもどうやって帰るんですか?」
「本来なら色々と手順を踏むところだが
最近簡単に行き来する方法がわかってね」
「簡単・・なんですか?」
「簡単だとも。今やってみせようか?
ヘイタクシー!」
ブォォオーーン!
(空中から空間をぶち抜いて出現)
ドガム!
ズギャギャギャーー!(着地してドリフト)
「ヘイ!どこまでだい!?・・おっ!
こないだのジェントルメンとその前のボーイじゃねぇか」
「え”ッ!?あのっ!もしかして・・!?」
「あぁ、君はこれを知っていたんだな。
多少荒っぽいが目的地までは確実にたどり着ける交通手段というのも
なかなかに重宝するものなのでね」
「あのスパーダさん!それ確かに便利だけど交通手段と違・・!」
「では君、魔界一丁」
「はいよ!マサイ一丁!」
「・・・!(不穏な空気を察知して逃げようとする)」
「あぁそれとトランクを借りるよ」
「OKご自由に!」
「・・・!!(逃げようとしてた所を引っ掴まれ
トランクに蹴りこまれて問答無用でフタされた)」
「それではジュンヤ君、いずれまた」
「じゃあなボーイ!赤いコートのミスターによろしくな!」
「な・!ちょ・・!バージ・・!」
ブァアアン!ウギャギャギャーー!!
「・・・!!(中でネロ化したのかトランクがちょっと盛り上がる・・が
走ってる電車より頑丈なタクシーなのでそのまま何事もなく走り去った)」
「・・・・・・・(手出したまま固まってる)」
で、魔界につくころには
ネロから元に戻れなくなってたりするんだと思っただけ。
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