「何?ではお前を含めて家にいる連中は
 一度母さんに倒されたことがあるのか?」
「我らのほとんどは悪魔合体という方法で生まれてはいるが
 それは我らのオリジナルを倒さねば出来ぬ手法だ。
 主は我や黒騎士殿や女帝、サマエル殿、そして悪魔狩りにも勝利している」
「・・そんなに強いのか?母さんは」
「うむ、あまり剛の腕を持つとは言えぬが強いぞ。
 普段あまり目立たぬが、単身での戦闘力は皆が認めるに値するほど十分にある」
「俺でも太刀打ちできないほどにか?」
「・・どうだろうな。我はまだ主の本気を見たことがないゆえに分からぬが・・
 うむ、そうだ。ならば主に一度手合わせの相談でもしてみるか?」
「馬鹿を言うな。物の例えだ。
 たとえ模擬戦であろうとも母さんに剣を向けるなど出来るわけがない」
「はは、そう真っ向から拒否する所は悪魔狩りとは違うところだな」
「・・?まさかダンテは・・」
「いや、契約を交わしてからの戦闘はないが
 あの不届き者は時々主の力を試すかのような挑発していた事がある」
「・・やりそうな話だ」
「とは言え主は第3カルパ以降で悪魔狩りとの戦闘はしておらぬ。
 時々制裁として攻撃は加えていたがな」
「・・そうか」
「だが主が何より力を発揮するのは集団戦での統率力だ。
 主はいついかなる時も冷静に相手を見据え
 相手に応じた戦い方を我らに指示してくれる。
 時には電光のように鋭く攻め、時には岩のように守りを強固に固め
 そして何より我らの長所をよく知り、それを生かす方法をよく知っている」
「・・自分のことでもないのに随分と嬉しそうに話すんだな」
「うむ、やはり自らが仕える主が
 文武両面で強き者である事は、武人としての誇りである」
「誇り・・か」
「主はあまり自らを評価しておらぬようだがな。
 しかしこれだけは自信を持って言える。主に仕えられる事は我の誇りだ」
「・・お前がそれほど言うのなら見てみたかったな。
 ボルテクスにいた時の母さ・・・」
「・・(よそ見しながら歩いててバージルの背中にぶつかった)」
!!(気配がまったくなかったのでびっくりした)」
「む?なんだこの子供は?一体どこか・・って
おわ!?
 何をしている!無闇に抜刀するなと主に言われたのを忘れたか!」
「・・いや!しかし・・!」
「??・・?(閻魔刀抜こうとして止められてるバージルと
 止めてるトール見てオロオロしてる)」
「ともかく落ち着け!よく見よ!
 これが何かこちらに危害を加えようとする生き物に見えるか!?」
「・・・?・・いや・・・気のせいか」
「・・・??(首をかしげてる)」
「・・ふゥ・・・一体どうしたおぬしらしくもない。
 いくら心眼を持っていたとて敵意のないものまで察知できんだろう」
「・・確かにそうかもしれんが・・」
「・・?(2人を交互に見てトールを凝視した)」
「ん?あぁいや、驚かせたワケではなかろう。
 これはしばらく眠っていたせいか経験がまだ浅いようなのでな」
「・・・(首をかしげる)」
「・・いや病み上がりという事でもない。
 ともかくそう心配せずともこの男はどこかの誰かとは違い、話せば分かる男だ」
「・・ちょっと待て。一体誰と会話をしている」
「そこの娘とだが(でっかい手で指す)?」
「言葉を発していないぞ(同じく指す)?!」
「いや、なんとなくそう言っているのではないかと思って話しているのだが
 当たっているのならそれで問題あるまい」
「・・・(絶句)」
「・・・(人を指すのはあんまりよくないのになと思ってる)」
「ところでおぬし、どこから来た(目線が違いすぎるのでしゃがみこむ)」
「・・・(見上げながら手で何かジェスチャー)」
「ふむふむ・・」
「(でっかいのとちっさいののやり取りをすごく不思議そうに見てる)」
「時間が来れば帰れると思う・・?・・まぁ詳しくは知らぬが
 どこぞの悪魔狩りのような害をなさぬのなら好きにしていくがいい」
「・・・(お礼のつもりか頭を下げて、ちょっと首をかしげた)」
「我はトール、こちらはバージルだ」
「・・・(変わってるけど合ってる名前だなと思ってる)」
「それにしても・・こいつはなぜお前や俺を恐れない。
 眼色と気配からして・・人ではないようだが・・」
「・・(じーとバージルを見てトールを見上げた)」
「確かに大きいし武器も持っているが
 恐いと思う所を見せてこないから恐くはないそうだ」
「・・っ(ちょっと意外)」
「・・・(ちょっと笑ってトールの方に手を伸ばす)」
「ん?何?乗せろ?な、何を言う!
 それに遊ぶというならサイズ的にはバージルと遊ぶのが道理であろう!」
「・・・(バージルの方を見て首を横にふった)」
ブッ!
「?どうした?」
「・・(必死に笑いこらえつつ)・・・お年寄りは・・
 大事にしなさいと・・父に・・言われたらしくっ・・!
!!これは白髪ではない!!
 俺は年寄りでもなければそちらの鬼神よりも年下だ!」
「・・・(そうなの?という疑問の目)」
「信用しないつもりか・・ならば若者らしくいくらでも遊んでやる!
 丁度遊ぶという事については以前教わっているのでな!来い正体不明!」
「・・・(大声にびっくりしつつ困ったような顔をする)」
「何?緋竜だと?・・竜だか何だか知らんがお前は人を見る目が片寄り過ぎだ!」
「・・・?(何のことかよく分かってない顔)」
「ともかく!つべこべ言う暇があるならさっさと来い!俺とて暇ではない!」
「・・・(どうしようかとトールを見上げる)」
「・・・(頭かきつつ)来いというなら仕方あるまい。・・行くか」
「・・・(うんとうなずいて一緒に後を追う)」






トールは某若大将と同じく分かるようです。
兄は怒った時にだけ分かるらしいです。

書いてみると意外と楽しいトリオでしたが
これってセレクトされた方にしか楽しめないような気もす・・
・・るけどお世話になってる方のリクなんでそんなのかまいません。
この後妙なテンションで3人仲良く(?)遊んだものとお思い下さい。

ご希望通りになってれば幸いです。


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