1, さらばD編舞台裏の一家  

  「ほほぅ?お前はドサクサに紛れてジュンヤ君にそんな事をしていたのか」
  「ドサクサとはなんだ、別れ際のれっきとした挨・・うわ!?
  「(鍔競り合いしつつ)貴様・・俺の再生前からすでに母さんを汚していたのか!」
  「(なんとか防ぎつつ)大げさだろが!たかが挨拶程度のキスの1つや2つ!
   それにオレだってあんな時にまで遠慮して口にしなかったんだぞ!」
  「程度はどうあれやはり貴様は生かしておけん!
   その下品な思考を頭もろとも今すぐ両断してくれる!」
  「そう言うあんたはどうなんだ!?
   実はオレよりアイツにベタベタしてる・・くせに!(押し返す)」
  「っ、俺は貴様のような行き過ぎた行動にまで及んでいない!」
  「さぁどうだか。今はまだいいがそのうち何しでかすかわかったもんじゃない。
   特にあんたみたいな見た目冷静な奴ってのは
   大体中身の方がムッツリって相場が決まってるんだよ」
  「物事全てを貴様の低いレベルで考えるな!!」
  「まぁまぁ、そうは言っても今のバージルの思考ではそう過ぎた行動も取れんだろう。
   私もずっと見てきたがそれは保証できる」
  「・・そうなる前に手を打ってきたって方が正しくないか?」
  「(さわやかに笑いながら)そうとも言うな」
  「・・・(何も言わないけどすっごい迷惑そう)」
  「で?そんな親父はアイツを一体どうしたいんだ?」
  「私か?別に言ってもかまわんが
   ここで言ってしまうと伏せ字と擬音にまみれて意味不明になるぞ?」
  「「(2人同時に剣を抜いた)」」



  ダンテは手を出したくても嫌われたくないので一歩引いてる
  バージルはただ単に好きなだけでそこまで考えて行動してない
  でもって最も18禁な事考えてるのは父です。
  ・・・・・・自分で書いてて怖くなってきた。





2, 鬼の人じゃなくて鬼な人  (父とフトミミ)

  「やぁ父君。悪魔狩りの彼から聞いたんだが
   君は随分と高槻のことを(腐った方に)気に入っているそうだね」
  「それは君たちにしろ息子達にしろ、みな同一する意見だと思うが」
  「出生や育ち方から部分的に違うところもあるさ。
   彼の手によって生み出された悪魔達は主人の性格を多少なりとも受け継いでいるから
   少なくとも君のように
無茶な事を考えていない」
  「・・・ダンテは随分と正直に話をしたようで」
  「彼も一応私達の輪の中にいるからね。
   と、言うわけで万が一にもそんなことはしないだろうが(強調)
   高槻に何かした場合、これをまるごと献上する事にするからそのつもりで」
  「・・その・・2mはありそうな壺は?」
  「聞いたことくらいはあるだろう?お清めの塩だ。
   ちゃんとした所で清めてもらっているからよく効くよ。
   あ、一応断っておくけれどこれは一回分だから」
  「・・・・・・・」



  この人はナメクジに塩をかけるんじゃなくて
  塩壺か駆除剤の中に直接ブツを放り込む人だと思・・





3, 何かの話になりそこねた断片の話  (少年とミカエル)

  「なぁミカ、ミカは俺といて楽しいか?」
  「・・な・・・・なんだ主、その唐突でまったく要領を得ない質問は」
  「いや、俺ってみんなからすれば見た目も地味だし弱そうだし
   まわりの悪魔から襲われてばっかりで、一緒にいてもあんまり利益がなさそうなのに
   どうしてみんなついてきてくれるのかなって思ってさ」
  「・・何を言い出すかと思えば、そのような基本的な事か。
   多少の例外も存在するが、我らは損得利益勘定で主に従っているのではない」
  「うん、それは一応は分かってる。けど俺が聞きたいのはそう言うことじゃなくて
   主人と召喚主とか力関係とかの関係を差し引いての範囲で
   ミカエル自身が俺といて楽しいのかなって思ってるんだ」
  「・・・・・・・」
  「・・あ、そんなに難しく考えなくていいって。
   直感で思ってることを答えてくれればいいからさ」
  「私は・・・楽しいというものがどういうものなのかを詳しく知らん。
   したがってその質問に答える事は事実上不可能だ。だが・・・」
  「だが?」
  「私が主のそばにいるという事は
   主従関係という鎖だけにしておくには語りきれないほどのものだ。
   ・・それをどのような表現で言葉にしていいかは私ですら判断に迷うが・・
   まぁ・・ともかく簡単に答えるならば、私は自分の意思で主の元にいる。
   もう少し砕いて言えば・・私はただそうありたいと思う意思で今ここにいる。
   それが主の言う楽しいという言葉に当てはまるかどうかは不明だがな」
  「・・そっか。うん、ごめんミカ。変なこと聞いて」
  「・・いや、それで主の疑問が少しでも軽減されればそれでいい」
  「はは、ミカのそういう堅っ苦しいけど優しいところ、俺は好きだ」
  「(硬直して槍をごんと落とした)」



  という堅物リーダー格と天然な主人。
  ホントはこの後仲魔全員に意見を聞き回る予定だったんですが
  途中でめんどくさくなって没になったって代物。
  私的にはこのおやっさんが一番好きです。



4, そのハードルは高すぎて上が見えやしねぇ  (少年とマカミとミカエル)
   
  「ウォイ、聞イタカ?チョット前こいつヲ嫁ニ欲シイナンテ話ガアッタンダッテヨ」
  「何ィ?!まことか主!?」
  「コラコラコラ!速攻で真に受けるなミカ!
   そんなのまったく初耳だし、それにその場合俺は嫁じゃなくて婿の方だろ!」
  「いや、お前はどっちかと言うと嫁の方が正しいだろ」
  「ダンテさん!!」
  「待て待て、見た目の話をしてるんじゃない。
   そもそもオマエいつだって誰かの世話をやいてるだろ。
   つまり亭主の世話をする嫁って方がイメージ的には合ってるんだよ」
  「そりゃそうかもしれないけど・・
   その世話をやかざるをえない事ばっかりしてる人に言われると、すごく釈然としない」
  「けけけ、ソンナンダカラおまえラ夫婦漫才ナンテ言ワレルンダヨ」
  「ならんぞ主!こんな全ての肩書きに駄がつくような男の嫁・・
   ・・ぐぉ!?(タックルで突き飛ばされた)」
  「だから俺は嫁じゃないって言ってるだろ!!こらマカミ!降りてこい!
   ダンテさんも含み笑いなんかするな!」



  でもそう言われると確かに嫁でもいけそうです。





5, つまり彼はあの竜と同じくピュアなんだと思う  (少年とトールとサマエル)

  「・・・・」
  「・・?なんだ主、じっと見て。我らがどうかしたか?」
  「いや・・トールもサマエルも身体が大きくて見た感じが強そうに見えるけど
   同じく大きいハーロットと違って、ちゃんと弱点があるんだなって思い直してた」
  「私が電撃でトールが魔力と神経、ですね」
  「うん。見た目が見た目だからちゃんと認識しとかないと忘れがちになるんだよな」
  「私はあまり気にしたことはありませんが・・そういうものでしょうか」
  「フレスだといかにも火に弱いっていうのは見た感じでわかるけど
   2人とも一度戦った事があるからそっちのイメージがまだあって・・
   ・・あ、だからって悪いとは思ってないから凹まなくていいぞトール。
   強いところも弱いところも全部含めてみんなの個性なんだから」
  「・・・ならばよいが・・・」
  「ところでトール、さっきから気になってるんだけど
   その髪の片方だけ三つ編みでリボンのついてるの・・どうしたんだ?」
  「ん?これか(つまみ上げる)?」
  「私も気になっていたのですが・・聞いていいものかどうか迷っていました」
  「いや、これは以前縁のあった娘がしていったものだ。
   両方するつもりだったらしいが片方やって疲れたらしい」
  「・・言われてみれば最後の方が少し荒くなっていますね」
  「・・・で、ほどかないって事は気に入ったんだ」
  「うむ。意味は知らぬが気分が一新されたような気がするのでな(ちょっと嬉しげ)」
  「「・・・(顔を見合わせて言おうかどうか迷ってる)」」



  お礼に返したサイレントなんとかのその後です。
  いただいた感想参考にして色々妄想してたらトールがアホの子になりました。
  でもなんか書いてるうちにピンクのリボンしてても違和感ないような気がしてきた




6. 12番目とかつての天敵  (レイダと少年と12番目)

  「あれ、ジュンヤじゃない。今日は模様ないんだね」
  「・・あ、はい。あれから色々あって今はこんな感じで・・
   えーと、それでこの人なんですけど・・誰だか分かります?」
  「ん?・・んー・・(あちこちからジロジロ見る)
   雰囲気からしてダン・・・テじゃないよね?」
  「・・・(詳しい事は覚えてないけど、ヘビに睨まれたカエルみたいに油汗流してる)」
  「・・うーん、ダンテじゃないとすると、上にまだ兄弟がいたとかいうオチ?」
  「いや・・この人バージルさんなんですけど」
  「え!!?ホントに?!これがあのトゲトゲしい子のなれの果て!?!」
  「確かに若い時からすればかなり印象変わってますけど・・本人ですよ」
  「は〜・・(見上げて)あの寄るな触るな話しかけるなみたいな顔してた子が
   こんなごっつく立派にねぇ・・」
  「でも俺のところに来る時ちょっと色々欠落させたらしくて
   ちょっと子供っぽいところもあるんですけど」
  「ふーん(何気なく手伸ばす)」
  「・・(一歩後退)」
  「ん?(さらに伸ばす)」
  「・・・・(また逃げる)」
  「・・・・・・」
  「・・・・・・」
  「はあッ!!(飛びかかる)」
  「!!(ダッシュで逃げた)」
  「ちょっと!2人とも何やって・・!?」



  逃げたら追う。狩猟の基本・・なのか不安になってきた。
  なんとなくなので続きません。




7. 見ようによっては剥いだ皮が浮いてるような犬 (Dとレイダとマカミ)

  「はんたー仲間?オメェソンナ酔狂知リ合イガインノカヨ」
  「いやハンターと言っても専門分野が違う女で
   スタイルもオレとかなり違う奴なんだが・・あぁ、あいつだ」
  「あれ、ダンテじゃないの久しぶ・・・り・・?」
  「・・?(なんだ人間なのにびっくりしないのかと思ってる)」
  「(ダンテの方向いて)・・ちょっと」
  「ん?」
  「(マカミ指して)ダメじゃない。動物の皮ひっぺがして加工もしないで持ち歩いて。
   そんな事してるからこんなへんちくりんな動物霊に取り憑かれ・・」
  「皮ジャネェシ動物デモネェシ憑イテモネェヨ!!
  「うわ!?しゃべった!?」
  「喋ルニ決マッテンダロ。ナンセおれ様ハ野良ジャオ目ニカカレナイ
   希少デ神聖ナ神ノ獣・・ムぎゃ!?
  「(ふん捕まえてそこら中伸ばして)・・わ・・ホントだ、皮じゃない。
   へぇ、これが目?爪は・・あぁこれか。歯は・・え〜っと・・ん?ないの?」
  「#*%×’!@?〜〜!(なんかわめいて暴れてる)」
  「・・面白いな。はたから見る分には」



  面白いので助けないダンテ。
  書いてるうちに伸ばしてつついて触りたくなってきたよマカミん。




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