.性格は違うけど性格がちょっとだけ合致する2名

「・・ん?なんだこの何か焼けたみたいないいにおい」
「あ。おーい、そこのしょうねーん」
「?あ、レイダさん」
「いいところで会った。今からちょっとした穴場釣りに行くんだけど一緒にどう?」
「凄く危ない生き物とかに遭遇しないんだったらいいですけど・・」
「前に言ってたゲネポスを狩るついでの釣りだけど
 大物とは遭遇しないはずだからその点は大丈夫」
「じゃあ行きます。・・で、さっきから香ってくるこのいいにおいは何ですか?」
「・・あ、ゴメン。最近ちょっとした事情で肉ばっかり焼いてたから
 ニオイがかなり染みついちゃってて」
「なんか・・焼き肉屋さんが歩いてるみたいににおうんですけど大丈夫ですか?」
「平気平気。多分今あたしは世界で1番香ばしいニオイのする女」
「・・自慢げに言われる意味がわからないんですけど・・」
 ぐぎゅるる〜〜
「え!?・・あ、レイダさん・・お腹空いてるんですか?」
「違う違う。今のはそこで変な意地はってる子のハラの虫」
「・・え!?若い時の・・バージルさん・・」
「(背中向けたままぎゅるる〜と腹で返事した)」
「釣りが得意みたいだからさっきさそったんだけど
 あたしのニオイかいでお腹すかせたらしくてさ。
 さっきから食料わけてあげるって言ってるのに聞かなくって」
「・・それでもついてくる気なんですか」
「そこでしか釣れないのがいるって言っちゃったしね」
「(まだ背中向けて黙ってる)」
「・・あの・・バージルさん、遠出する前からお腹空かせてるとよくないですよ」
「(無言のままぐうと音だけ返ってくる)」
「ん〜・・今から行くところお腹空いてるとまずいんだけどな。
 よし、ゴメンちょっとこれ持ってて(背負ってた荷物渡す)」
「?焼けた肉1つだけ持ってどうするんですか」
無理矢理ねじこむ
「!!(横からひったくって速攻で食った)」
「んもーめんどくさいなぁ。初めからそうすればいいのに」
「・・(口のまわりごしごしして)俺の勝手だ」
「・・えーと、それはともかくレイダさん(預かってたのを返して)これって大砲ですか?」
「いやヘビィボウガンって調合した弾を発射するやつなんだけど
 それは最近作ったヤツで試し撃ちに持っていくの」
「試し撃ちで狩りなんかして大丈夫ですか?」
「大型じゃないんだし単独で囲まれない限りは大丈夫。そのために複数で行くんだしね」
「へぇ・・(じゃあバージルさん、護衛のつもりだったのかな)」
「・・・何を見ている」
「いえなんでも」
「さてと、それじゃ行こうか。ゲネポスある程度狩ってから釣り場だから
 最初のちょっとだけ気合い入れてね」





.お人好しも人としては大事な要素だと思う

「ジュンヤ!そっちに行ったよ!」
「うわったた!こんの!(殴る)あ!レイダさん左!」
「げ!?」
「(素早く反応して中距離から斬り飛ばした)」
「(数発撃ち込んで)危ない危ない、サンキュー!」
「・・見た目通り非効率な武器だ(さらに斬り飛ばして)
 そんな物でよく今まで生きてこられたものだ」
「どっちかってと武器って言うより援護用らしいからね(リロード)
 あたしはやったことないけど弾に回復剤とか硬化剤とか詰めて
 仲間を撃ったりするらしいんだけど・・(見る)」
「力の限り拒否する」
「レイダさん、青いの(ランポス)もまざってるんですけど
 これも!(かかってきたのを殴って)倒した方がいいんですか?」
「いや邪魔なのだけ倒して。んで、あと3匹くらい倒し・・うわッ!
 ちょっと!おどかさないでよ!(目の前に飛んできたのをボウガン自体でぶん殴る)」
「・・本当に非効率な武器だ」


「あ〜倒した倒した。あとは釣りの後に残しておくとして・・ん?どうしたの?」
「・・いや、戦ってる間は気がつかなかったんですけど
 こんな凶暴で怖い顔してる生き物でも・・こうやって目の前で動かなくなるのは
 あんまりいい気分じゃないな・・って」
「・・ま、それはあたしも時々思う事だけど(剥ぎ取って)
 でもそれは生きて動いてる限りはそういうもんだし
 んーと・・なんて言えばいいのかな」
「摂理だ」
「あ、うん。大雑把にはそんなかんじ」
「摂理・・ですか?」
「俺の知る悪魔は生ある者に無条件に襲いかかり、倒した後は大抵の場合砂に返る。
 だがしばらくしないうちにまた砂を媒介として奴らは現れ同じ事を繰り返す。
 それは死ではない。わかるな」
「・・はい」
「だがここの場所の生物は生き長らえるため他を襲い
 死してもその身をその場に残し、別の物へ姿を変える。
 お前が今までどこで生息していたのかは知らんが
 ここでは生物としての摂理が正しく機能している」
「・・まぁつまり、可愛そうとか思う前にちゃんと剥げって事でしょ?」
「・・そこまで生々しい話はしていない。
 とにかく後悔するのなら最初からついてくるな」
「あんまり危ない目に遭わせたくないし?」
「・・・(睨んで)その口縫ってやろうか」
「あ・・えと・・すみません変なこと言って。今度から気にしないようにします」
「ううん、あんたはそのままの方がいいって。
 ここじゃ危なっかしい考え方だけど、人としちゃ大事な事だし。ね?」
「(ふいと背を向けて歩き出した)」





.静かなところでチ〜とか音を立てて寄ってこられたらそりゃあ・・

「・・おーい、大丈夫?いきなりでびっくりしたけどあんな事して」
「・・いや・・すみません。俺虫はダメな方じゃないんですけど・・
 蚊とかハチとか刺す系の虫はダメなんで・・」
「あんな事(ゼロスビート)が出来るのなら最初からそうすればいいだろう」
「でもこれって自分の体力けずって使うから
 あんまり連発すると自分が危なくな・・へっくしょん!
「あぁ、そういやあんたそんな格好だったっけ。
 えっと・・ほらこれ、全員分あるから飲んでね」
「(イヤそうな顔で)・・それは?」
「ホットドリンクって耐寒剤みたいなもの。
 見た目の通りここじっとしてると凍えそうに寒いからね。
 釣り場はそこの池になるから飲んでおかないとつらいよ?」
「え?そんな寒くて暗いところで釣れるんですか?」
「だから穴場なんじゃない。ほら一気に飲む。
 あんた暑いの大丈夫でも寒いのはこたえるでしょ?」
「・・ごもっともで・・(頭から青コート叩きつけられて)うわ!?」
「着ろ」
「・・へ?でもハージルさん・・」
「そんな見ているだけで身体の芯から凍えそうな格好でウロつかれては迷惑だ。
 いいから着ろ。そして5秒間後ろを向け」
「???」
「はいはい、(後ろ向かせて)いいから向いててあげようね」
「(それ確認して一気飲み)・・・・。効力の持続時間は」
「そう長くはないけど3人でやればそう長くもかからないでしょ」
「・・あの・・バージルさん」
「(釣り針にエサつけながら)なんだ」
「すそちょっと引きずるし・・バージルさんも寒そ・・」
「無駄口をたたくヒマがあるのならまず先に行動しろ。
 俺は無駄な時間がきっ・・くしゅ!・・(鼻押さえて)・・らいら」
「・・・・・・」
「ま、ツッコミ所は色々あるけど、とにかく始めよっか」





.バイオハザードな竜・・と呼べないような竜

「・・レイダさん、なんだか微妙な魚が釣れたんですけど・・」
「お!さっすが。それがここで釣れるカクサンデメキン。
 使い道は弾の調合なんだけど、売った方がいい値になるから結構貴重なんだ」
「へぇ・・で、バージルさんはさっきから何を狙ってるんですか?」
「・・・(かなり集中してる)・・・」
「ほら、そこにちょっと色の違う魚が見えるでしょ?
 あれをさっきから一発で釣ろうとして・・あ、かかった!」
「(一気に引き上げて)・・よし」
「あ、それって前に俺が偶然釣った・・」
「黄金魚。換金用だけど高値のつく魚。
 それにしてもさすが釣り慣れてるというか何というか・・」
「(釣ったの突きつけて)周囲の雑魚を片っ端から釣り上げていれば
 これくらい出来て当たり前だ」
「あ、それもそっか」
「?(何か妙な違和感を感じつつも黙っておく)」

数分後。

「いやー釣った釣った。さすがにこれだけあれば大物討伐一回分くらいにはなるかな」
「でもそんな大きな遠距離武器持ってるなら
 大物を遠くから狙い撃ちとかできるんじゃ・・」
「いやそれがこれって見た目はゴツいけど一発一発の威力がないし
 あたしの持ってる素材じゃこれ以上強いのも作れないし
 色々と壁がある上に弾代と実入りがつりあわなくってさ」
「じゃあ今持ってるそれって試し撃ちしても仕方ないんじゃ・・」
「いやこれはラピッドキャストって言ってリロードが速いから
 うまくやれば使えるんじゃないかなーっ・・(洞窟の奥見て固まる)て・・・」
「・・?どうし(横からばしと口ふさがれた)」
「・・(レイダと同じ所を見て)何か来るようだが心当たりは?」
「・・え〜・・すっごくあるんだけど、このクエストじゃ出ないはず・・
 って言っても通用しないんだっけ。あんた達といる場合は」
「・・あの・・聞いていいですか?」
「小さい声でならどうぞ」
「今上から下りてきて穴で丸くなってる・・白くて変な生き物・・」
「太ったミミズに見えるけど、あれでもフルフルって飛竜の一種。
 目は退化してて口しかないけど、その分鼻がきくからね。
 まだ気付かれてないみたいだからそーっと逃げればなんとか・・」
「・・ちょっと待て、今鼻がきくとか言ったな」
「言ったけど?」
「・・・(じーと見る)」
「?・・・・
「!!ちょっと!天井にはり付いて真っ直ぐこっちに来ますよ!?」
「いやーんごめんvついうっかりのできごころv」
「(半切れ寸前で)貴様は出来心で焼き肉のニオイを身体のズイまで染みこませ・・」
「わーもー!2人とも遊んでる場合じゃないですってば!」





.ガンナーなら誰でも一度はする失敗・・のはず

「(飛びつきかわして)うぅ・・気持ち悪いぃ・・!
 しかも鱗一枚もないくせになんでこんなに頑丈なんですか?」
「詳しくは知らないんだけど、ちょっと特殊な皮してるらしくって・・さ!(発射)
 とにかく上に上がった時の真下と正面には死んでも行かないようにね!
 動作は遅いけど一回当たると連続で当たる時があるから!」
「・・しかも接近しすぎると放電か。
 遅いは遅いなりの知恵をつけているらしい」
「う〜・・退治依頼されてないからさっさと逃げたいんだけど
 上に張り付いててくれないとなぁ・・」
「遠距離でブレスの餌食になるか?」
「そう。おまけに今あんまり逃げ慣れてなさそうなの2人いるし
 1人はすそ踏んづけて転びそ・・あ!」
「な、なんですか急に!?」
「ラッキー!ポーチに徹甲榴弾残ってた!
 うまく足に当てれば転倒させて時間が稼げるような気がする!」
「・・なんだその微妙かついい加減な打開策は」
「今まで散弾ばっかりでコレとやりあってて
 そんな正確な射撃やったことないから!」
「・・・・(何か言いたそうだけど無駄っぽいのでやめておく)」
「それじゃ、もしこれ撃ち込んでアレが転んだら
 脇目もふらずに出口までダッシュ、いい?」
「えーと(真空刃当てつつ)もし失敗したら?」
「(リロードして)上に張り付くのを待つしかなし!
 そんじゃ(スコープのぞいて)こんくらいの距離で・・どうだ!
 (発射して着弾したけど、近すぎたので一緒に爆破された)」
「レイダさん!?!」
「!バカが!!(ちょっと黒くなったそれを素早く担ぎ上げ
 ジュンヤも小脇に抱えて魔人化ダッシュ)」
「!バージルさん!ブレスが来ます!」
『ぅおおおおお!!(出口に向かってダイブ)』





.結局釣りに来ただけが泥だらけになりました

どべしゃー!

「(泥だらけで起きあがりつつ)・・逃げ切った・・のかな」
「・・エリア移動したからね。さすがにあのブレスもここまでは届かない」
「あ!レイダさん大丈夫ですか!?」
「そんなに血相変えて心配しなくったって誤爆の一回や二回で死にゃしないわよ。
 さすがに多少びっくりはしたけど・・ん?」
「・・・・(その下で半分泥に埋まって睨んでる)」
「あ、ごめん敷いてた」
「・・でもバージルさん凄いですね。あんなに速く走れるんだ」
「・・・・(返してもらったコートを羽織りつつ無言)」
「そうね。おかげで予想外に早く助かっちゃった。
 ところで誰かケガしてる?一応応急薬持ってきてるんだけど」
「誰かって・・一番してるのレイダさんじゃないですか」
「あれ?(こげた身体見回して)そうだっけ」
「そうだっけって・・何をのんきな・・」
「・・・(凄い怖い顔で)おい」
「ん?」
「貴様はバカか!ただの人間の分際でなぜそうも自分に無頓着でいる!
 今回たまたまどうにかなったが今のが1人だった場合どうする気だ!」
「いやでも1人で死にかけて倒れてもどっからともなくネコが来て
 荷車にのっけてキャンプに放り出してくれるし」
「それはゴミを元の場所に捨て返すのと同じだ!!」
「おぉ!助かるけどなんかムカツクと思ってたのはそういう事か!」
「・・・(頭抱えて丸くなる)・・・」
「あの・・レイダさんちょっと」
「ん?」

ひそひそひそ

「・・あ、そうなんだ。だったらゴメンね。でも心配してくれてありがと」
「あぁ!?ソフトにって言ったのにそんな直球で?!」
「・・・(しばらくじーと見てたが急に立ち上がった)」
「あれ、今日は青くならないんだ」
「・・それが貴様の性分だというのなら
 一々こちらが動揺するのもバカらしくなっただけだ」
「あとはもしかして慣れ・・ですか?」
「・・なぜそう思う」
「はは、実は俺もこういうマイペースな人知ってますからね」
「・・(誰の事か思い当たってちょっと笑いかけ)」
「あ(その真横に向かっていきなり発砲)」
「ぅわったた!?なんですか急に!?」
「(リロードして)ゴメン!今度はランポスの方に嗅ぎつけられた!
 あとゲネポスの退治の分も残ってるから休憩してるヒマがないみたい!」
「(抜刀して)ふん、ならばさっさと片づけるまで」
「確かにさっきの口だけ竜に比べれ・・ば!
 (飛びかかってきたのを殴り飛ばして)精神的にもかなり楽ですしね!」
「そんじゃ、釣りもすんだしナマモノからも逃げきったし
 あとは最後の仕上げといきますか!」



「でもバージルさん、性格とかは全然合ってないけど
 ホントはレイダさんと一緒に歩き回るの、悪くないとか思ってませんか?」
「・・なぜそう思う」
「だってたまにちょっとひどい目にあったりもするけど
 俺も結構楽しかったりするから」
「・・・・・」






否定しないって事はまぁ正解なのです。
親族と仲が悪い分、他の連中と仲いいといいなーとかいう妄想で。

あと関係ないけどこの時の装備
クロオビヘルム、ラピッドキャスト、ガノスレジスト
クックガード、フルフルコート、ガレオスレギンス・・だったかな。
ガノスとフルフルがちょっとおしゃれ。

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