「・・なぁハーロット、前から気になってたんだけど
お前家にいない時って一体どこで何してるんだ?」
「おや、いつ聞いてくるかと思えばようやく聞いてきたか。
よしよし聞きたければ教えてやろうぞ。
た だ し 〜 (文字にもできない恐ろしく怪しい笑み)」
「・・あ、いやいやいやちょっと待て。
(目そらして)俺が聞いて青ざめない程度の話だけなら聞きたいなーなんて・・」
「なんじゃつまらん。それでは話す箇所が相当限定されるではないか」
「相当って・・そんなヤバイ事してるのか?」
「いいや?わらわにとっては日常茶飯事じゃぞ?
そもそもおぬし、わらわとそれなりに長く行動を共にしておりながら
少しは想像つかぬのか?」
「??いやゴメン・・さっぱりわからない」
「ホォーッホッホ!相変わらずそういった事に関して知恵が働かんのう!
では1つヒントをやろう。わらわが元々なんと呼ばれておったか覚えておるか?」
「?えっーと確か・・バビロンの大淫婦とかなんとか・・・って・・・え?!」
「ホォーッホッホ!しかし呆れるほどのニブさじゃのう。
夜に姿を消し朝と共に戻ってくるのなら、する事など1つしかあるまいに」
「え、あの、その、つまり・・えーと・・その、なんだ・・マジでそんな事してるのか?」
「主よ、ここはこの国の中心であり
あらゆる欲と感情、苦痛、苦悩、思惑が交錯する魔の都東京じゃぞ?
それに忘れておるかも知れぬがわらわは悪魔じゃ。
人の食物を多少摂取する事はあれどやはり夜魔と同じく元名の通りに・・・
ここまで話せばもうわかろう」
「・・・(頭抱えて)・・・やっぱ・・・聞くんじゃなかった」
「ホォーッホッホ!何を沈んでおるか。
そもそもそのわらわの暮らしやすい魔都を綺麗にそのまま再生したのは
他の誰でもないおぬしであろうに」
「・・そうなんだけど・・でも俺そんな東京の裏の顔の事まで考えてなかったからなぁ」
「ホォーッホッホッ!何を寝ぼけた事をもうしておる!
表があるからこそ裏がある。裏なくして表が存在せぬのが
万物世の摂理というものであろう」
「・・かもしれないけど・・なぁ・?」
「そう妙な顔をせずとも上手くやっておるゆえ心配するでない。
そもそもわらわの欲するものは一時の(ビー)や(ブー)や(バキューン)で・・」
「うわーー!!もういい!!わかったから詳しく説明するな!!
」
「ホォーッホッホ!それで?疑問は解けたか主よ?」
「うんまぁ・・ハーロットについての疑問はある程度とけた。
だからそれ以上の詳しい事は怖いから追求しない」
「なんじゃ面白うない。せっかくこの機会に
(ピー)や(ピー)や(ピピー)の事でも教えてやろうと思うたのに」
「だから掲載できない言葉を平気で連発するな!!
」
「ホォーッホッホ!では詳細についてはまたの機会に・・」
「しなくていい!!」
「しかしおぬしその名の通りに純じゃのう。
まぁそこが面白いと言えば面白い特徴なのじゃがな」
「何をダンテさんみたいな事を・・
あ・・ちょっと待て、そう言えばもう一つ聞こうと思ってたんだけど・・」
「ん?なんじゃ、申してみよ」
「ハーロットが・・その・・夜な夜なお楽しみに行くのはわかったけど・・
その時々にピッチを持っていくのはなんでだ?」
「あぁその事か。それはのう、わらわとて主とその周囲に影響が出ぬよう
自らの遊戯の痕跡を残さぬよう心がけてはおるのじゃが・・
やはりこのナリと性分では多少なりとも足はついてしまうのでな。
古幽鬼はその痕跡を消すために時折連れて行くのじゃ」
「痕跡を消す・・って・・・・おいまさか!?」
「これこれ、勝手に凄惨な想像をするでない。
あの幽鬼はあまり戦闘には向かぬが
それ以外の能力が多様に利用できる事はおぬしも知っておろう」
「・・あぁ。でも何かやらかした後でトラフーリやエストマしてももう手遅れなんじゃ・・」
「だから最初に申したであろう?痕跡を消すために連れて行くと」
「・・・?・・もしかして・・『吸血』か?!」
「ホォーッホッホ!正解じゃ!褒美としてアメをやろう!
じゃが勘違いするでないぞ。わらわとて人の世界の分別はわきまえておるゆえにな」
「(黒飴もらって)・・でも吸血ってHPとMPを吸い取って自分のにするスキルだろ?
そんなのを人間相手に使って大丈夫なのか?」
「だから血なんぞ吸わせても仕方なかろう。
(頭を指して)つまりはそれの応用、抜き取るのは記憶じゃ」
「え!?そんな事できるのか!?」
「多少酒の入っておる輩を選んでおるので意外と簡単じゃぞ?
と言ってもそんな記憶も残らぬほどに(ピー)して(ブー)するので
そう多用する手段ではないのじゃがな」
「・・・・・・」
「これ、そんな目で見るでない。
それにわらわとて何も考えずに行動しておるわけではないぞ。
多少手を出しても問題なさそうな人間をきちんと選んでおるし
金品を奪うわけでも完全に堕落させるわけでもないのじゃからな。
そうそう問題になったりはせぬゆえに安心してたもれ」
「・・それなりに気をつかってくれてるのは嬉しいけど
しかしなんか・・やってる事自体がアレだから、素直に喜べない・・」
「ホォーッホッホ!案ずるでない!
おぬしももう少し歳を食ってから(成人の事らしい)連れて行って・・」
「後にも先にもそんなの誘うな!!」
まぁつまり・・この女帝さん
夜な夜なマガツヒを垂れ流してそうな奴の所にふらりと現れ
一緒に飲んだくれたり騒いだり連れ込んだりして遊びまくり
必要ならピシャーチャに記憶を消させたりしている
流しのサキュバスか女郎蜘蛛みたいなもんだとお思い下さい。
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